Switchゲーム紹介のコーナー。
今回は「Voice of Cards ドラゴンの島」です。
あらすじ
陽気の島と呼ばれる島が舞台。
ドラゴンが人々に災難をもたらすため、女王バニラはドラゴンの討伐者を募ることにした。
多額の賞金に目が眩んだ主人公・ダストは、一緒に旅するモンスターのメルブールとドラゴン討伐を目指す。
そこに両親をドラゴンに殺された魔法使いのクロエも同行することになり、3人はドラゴンの足取りを探していく。
多くの信頼を集める「白の教団」もドラゴン討伐に参加しており、道中で妨害も受けながらも何とかドラゴンまで辿りつくが…
…というようなドラゴン討伐のカードゲームをプレイしている、という設定です。
ゲームマスターと呼ばれる司会進行者がナレーターを努めつつ、私=プレイヤーはその前で配られた・めくられたカードを見て判断するというゲーム内ゲーム的な設定になっているようです。
ゲームシステムなど
タイトルにもありますが、キャラクターやフィールドなどが「カード」で表現されています。
フィールド移動はスティックでひとマスずつ、隣接するカードはめくられていきます。
とはいえ、戦闘がカードバトルかというと全くそうではありません。
あくまで見た目がカードなだけで、コマンド式のRPGと同様です。
キャラクターごとにスキルがあり、強力な攻撃やサポート、回復にはジェムが必要です。
ジェムはキャラクターに順番が回ってくるごとに1個もらえるので、数ターン我慢すれば強力なスキルも使い放題。
ただし4個までしかセットできないので、組み合わせは要検討です。
それ以外も、オーソドックスなRPGと言えると思います。
装備を買って強化したり、スキルを覚えて強くなったり。
感想まとめ
大前提として、カードである必要があまり感じられませんでした。
いちいちカードがめくられるような演出があるのと、それが決して速くないのでテンポがあまりよくありません。
一応、これはゲーム内でのカードゲームなので、ゲームマスターがカードを配っているという設定のようです。
ちなみに体験版のときにテンポが悪すぎると叩かれたため、「高速モード」が追加されました。
カードバトルみたいにコンボがあったりデッキがあったりするならまだしも、別に戦闘は普通のコマンドバトルですし…
移動も未開の地だと一歩進むごとにカードがめくれる演出が入るのと、「イベント発生!」というただの運みたいなのがちょこちょこ入るので、それもテンポ悪化の原因。
一番つらかったのはミニゲームのカードゲーム。
やらなくていいのですが、一度やると自分の番が回ってくるまでだらだらと時間ばかりかかります。
あとはストーリーテラー的なナレーションがちょくちょく入るのですが、それが小さなボケを挟んでくるのがちょっと食傷気味でした。
シリアスなのか、コメディ的にしたかったのか…
声だけシリアスよりなナレーションだったので、全体的に半端だった印象があります。
少しネタバレしますが、ストーリーは最後の方がちょっと理解できず(難しいわけではないと思います)。
なんでラスボスを止めに入るのか、なんであいつら仲間になったのかとか、他の方法がありそうとか。
エンディングは4種類あるそうですが、最初から隠し要素=グッドエンドにたどり着けたので良かったかなあ。
RPGとしては短めでちょうど良かった気がします。
難易度も低めで、特に詰まるようなことはありませんでした。
プレイ時間はだいたい10時間弱くらい。
このシステムで長時間だと、確実に飽きていたでしょう。
戦闘BGMなどもないのがほとんどなので、テンポと相まってかなり眠くなるゲームでした。
高速モードで何とか許容範囲でしたが、後付けのモードのせいか、何度かフリーズしました。
オートセーブはありますが、あまり頻繁ではないので結構戻されました。
ちなみに二週目は「強くてニューゲーム」かつ「フィールドエンカウント消滅装備」があるのでサクサクかと思いきや、いちいち「敵が現れた!しかし逃げていった!」Aボタンを押す必要あり)というメッセージが出るので、これまたテンポは悪いです。
Aボタンを押さないといけないせいで、片手プレイもできませんし‥
つまらないとは言いませんが、何度か寝落ちしてしまったのでシリーズ他作品は買わないかなあ。
いろいろと改善されているのかもしれませんけどね。
最大ダメージが30~50くらいの小規模なRPGは好きなんですけどね(FFみたいに9999~99999単位や、日本一ソフトウェアみたいに兆単位などは大味過ぎてあまり好きではなく)。
今回はセールで7割引きの1,400円だったので、その価格ではコスパも十分だとは思います。
改めて、カードにしたのは何が狙いだったのでしょう。
世界観?演出はあまり変わらないし…
カードという理由でキャラクター絵はほぼ一種類で済むのは楽なのかも。
スクエニで同じようなシンプルさを前面に出した「ダンジョンエンカウンターズ」の方が楽しかったかな。
ダンジョンエンカウンターズよりは、エフェクトが派手かもしれない。
過去ゲーム紹介記事