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【読書感想】「ソロモンの犬」。

「ソロモンの犬」 道尾秀介 著

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あらすじ・概要

大学生の秋内静は、同級生の智佳に思いを寄せる。

別の同級生・京也にその事を知られてしまったが、京也からは、智佳の友人・ひろ子と京也が付き合えば秋内にも智佳に近づくきっかけになると提案される。

以降、京也とひろ子は恋人として、その取り巻きで4人で集まることもあった。

 

ある日、秋内はバイトの自転車配送業をしていると、大学教授の息子が犬の散歩をしているのに出会う。

少し離れて見ていると、その少年が連れた犬が突然道路に向けて走り出し、少年は車に轢かれて死んでしまう。

その時、京也・ひろ子・智佳の3人も現場付近におり、京也は変な動きをしていたことに気づく。

少年は単なる事故死だったのか、誰かが作為的に犬を操ったのか。

その死の真相と共に、4人の関係も変わっていく。

 

感想

犬に引っ張られて道路に侵入した子どもが轢かれる。

本人・家族、そして運転手側にとって悲しい事故だとは思いますが、事故は事故。

しかし今回はそこを掘り下げていくお話になっています。

誰かが犬を操ったのではないか。それならばどうやって。

人物の掘り下げは主人公の秋内を中心に多少はあったものの、全体的につかみどころのない人たちばかりでした。

 

恐らく何か月刊誌等で連載していたのでしょうか?

作中でもフリが大きい割に、あぁそれくらいのことね。ということが多々ありました。

テレビ番組でいう「この後、大変なことが!」というナレーションのあとにギャーギャー騒いでるダイジェストが流れて、そのままCMに行く…みたいな。

 

読みやすかったですし、一気に読んでも3時間くらいだったのでちょうどいい文量でした。

事故は悲しくてもそれほど重苦しい展開でもなく、割と爽やかな印象です。

 

ソロモンの‥?

ソロモンのXXというのは聞いたことがありましたが、何だか思い出せませんでした。

バベルの塔(これも作中に出てきますが)は覚えていたのですが…

ソロモンの鍵だ!と思いましたが、これはファミコンソフトでした。しかもやったことがありません。

次に、ソロモンの悪夢だ!と思いましたが、これはガンダム0083のガトーさんでした。

イスラエルのソロモン王というのがいて、ソロモン諸島もあるので、なかなかソロモンを調べても実態が見えてきませんでした。

「ソロモンの塔」でググると二番目に「バベルの塔」が出てくるし…

わからないままおわる。

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