芸に遊ぶとは。
弘道館について
「弘道館」はJR水戸駅から徒歩10分程度のところにあります。ちょっと上り坂。
水戸駅北口から見える京成ホテルの脇を登って行き、城っぽい囲いが見えたら右方向に回り込めば入れます。
こちらも偕楽園同様、徳川斉昭が設立したもの。
ただしこちらのコンセプトは皆で楽しむではなく、学び場です。
水戸城の三の丸にあった重臣たちの屋敷を移転させてまで城内に作った藩校で、それだけ教育を重視していた証左となります。
芸に遊ぶ
入場料を払って、中に入ってみます。
すごく雑に説明すれば、でっかい古民家です。
入口にはあるのは「尊攘(尊王攘夷)」。
徳川斉昭が幕末前から持っていた理念だったそうです。
その他、いろんな学業や心の持ち用に関する書物?が。
こちらは「最高善に達して維持するのが、人間にとって大事なんだよ」みたいなことが書いてあるそうです。
もっとも有名?なのがこちら。
芸に遊ぶという看板(扁額=へんがくというらしい)が掲げられています。
(正確には旧字体で「游於藝」と書かれています。逆から読んでね)
論語の一説に「文武にこりかたまらず悠々と芸をきわめる」という下りがあるそうです。
「游於藝」の「藝」は六芸(りくげい)で、礼(儀礼)、楽(音楽)、射(弓術)、御(馬術)、書(習字)、数(算数)を指すとのこと。
つまりは、芸と言っても一発芸みたいな話ではなく、文武の両方ですね。
要は文武を学ぶのにガチガチに真面目にやらねばならない!ということではなく、楽しみながらやれってコトですかね。
好きこそものの上手なれ、にも通ずる考え方かなと解釈しました。
大事なことですが、なかなかに難しい。
こちらにも梅園
偕楽園とは全く規模が違いますが、こちらにも梅園があります。
同じ日に訪れましたが、弘道館の方が少し梅の咲き具合は良かったです。
平均すると、四分咲きくらいとは言えそうだした。
それにしても梅の花は撮影が難しい。
画像より、もっと咲いている印象を受けました。
iPhoneのポートレートだとちょっとわざとらしいぼかし方ですね。
隣には水戸城址
弘道館の向かいには水戸城址・大手門があります。
(弘道館自体も城内ではありますが)
大手門はかなり巨大ですが、城自体はありません。
真ん中の人と比べると、何となく大きさが分かるでしょうか。
敷地内には城址部分もありますが、小学校や保育園などが点在していました。
五島列島に行った際も、城の跡のお堀に囲まれた場所に高校が建っていましたが、公用地が少ないのか、贅沢ともいえる環境ですね。