阿嘉島~慶留間島~外地島の続き。
慶留間島と高良家住宅
続いては、外地島から少し戻り、慶留間島へ。
阿嘉島と外地島の間です。
人口は50人くらいいるとかいないとか。
住民よりも先に、住んでいるヤギを2頭、道路で見つけました。
巨大な岩がそびえたっていますが、この島は住宅が何軒かとイタリアンレストラン(予約制)がありました。
慶留間島には「高良家住宅」という国の重要指定文化財があります。
細い住宅街を抜けていきます。
こちらが高良家住宅。
中に入ると受付のおっちゃんがいまして、入場料は310円。
19世紀末ごろに建てられたものですが、琉球時代に中国との貿易商だった高良一族というのがいらしたそうです。
建物の全景を撮るのが難しいのですが、風通しよく、また台風もあるので平屋建て。
トイレは外に設置されており、用を足すと豚小屋にそれが流れていく仕組みだったようです。
家よりも高いくらいの壁に囲われていましたが、それも台風対策とのこと。
その壁は珊瑚でできており、近づくとその様子がうかがえます。
ここの管理人のおっちゃんがなかなか個性的な人でした(いい人とは言ってません)。
サンゴの壁や高良家の情報、「阿嘉島の飲食店はすぐ品切れするから早めにいきなせえ」ということも教わりました。
一度会ってみると面白いかも。
12時~13時は休憩時間で開いてないようなのでご注意ください。
そういえば、慶留間島には小中学校があります。
失礼ながら廃校かと思ったんですが、まだ現役でした。
全校生徒は小中学校合わせて9名(2024年度)だそうな。
こんな学校だとどういう子が育つんでしょうねえ。
卒業生と話してみたいものです。
北浜ビーチ
12時になり、おっちゃんも休憩をとるとのこと。
そして私もランチがなくなるという情報を得たので、阿嘉島の阿嘉港辺り(中心部)に戻ってきました。
が、原付を返す時間が13時30分までだったので、もうちょっと島内を周ることに。
というわけで、島の北東部にある北浜ビーチへ。
沖縄では北=ニシと言いますので「ニシバマビーチ」です。
島自体はもっと北の方まであるのですが、道路的には北浜ビーチまでしか行けません。
ここは何があるってわけではないのですが、ただただ綺麗な場所です。
強いて言えば、一応ベンチというかちょっとした見晴らし台は設置されていました。
私が行ったときは泳ぐには少し涼しかったですが、シュノーケリングなども行われるそうです。
高確率でウミガメに会えるそうですが、私は一度会えたのでそれも十分。
ビーチの脇には、北浜展望台もあります。
これも数百段くらいの階段を上る必要があります。
遠くの島々まで見渡すことができました。
阿嘉港あたり
そして原付のタイムリミットを迎えたので、返すために港へ。
原付を返すと周辺を散歩するくらいしかないので、さんごゆんたく館へ。
いわゆるビジターセンターみたいな感じですかね。
その後、港付近で飲食店を探したのですが…
Google マップでは海鮮丼専門店(営業中)と書かれていたけど、店らしき入り口もないし…
それ以外にも、臨時休業含めて休みばかりで、ようやくたどり着いたのが「Journey’s Kitchen -Ashiato-」(あしあと)というお店でした。
朝から7~8時間食べてなかったので、美味しかったです。
他がやっていないので混んでいましたが、私以外は欧米人ばかりでした。
その後は、港付近をぺたぺたと歩いていると…
ケラマジカと遭遇しました。
この人の前に一度ビーチの方で見かけてはいたのですが、住宅街にも普通に出てくるんですね。
倒壊した家屋の前に立っていましたが、彼の仕業でしょうか。
その後も、鹿の親子?兄弟?みたいなのもとことこと歩いていました。
流石に触るほどは近づけませんが、5~10mくらいの距離までは近づいてきます。
あとは猫もけっこういましたね。
感想
そして海辺でまったりとすごし、船に乗って沖縄本島に帰りました。
阿嘉島~慶留間島~外地島の感想です。
まずは人が少ないのが素晴らしいですね。
沖縄本島は人でごったがえしてますが、ここはそういった騒々しさとは無縁です(ヘリはうるさかったけど)。
お店がやってないのはデメリットですが、真夏で死にかけるような暑さでもないですし、爽やかな天気だったのでそれもそこまで気にならず。
海の青さは本当に綺麗でしたし、鹿やネコが現れる感じもなんかいいなあと思いました。
しかし、ここが太平洋戦争で上陸された土地と初めて知りまして、そういう歴史もあるんだなと感慨深くなりました。
あまり観光地化してほしくはないですが、ちゃんと稼ぐべきは稼いで、この雰囲気を残してほしいですね。
原付があれば余裕で一周できるくらいですが、こういうところに一泊してみると、また少しだけ価値観が変わるかもしれません。