デデデンデデデン。
※初代ゴジラのネタバレがあります。
あらすじ
舞台は1950年代の日本(映画自体も1954年公開)。
太平洋の海上で謎の爆発により栄光丸が沈没し、乗組員の安全も確認できなくなった。
何人かは漁船に助けられたかと思いきや、その後、その漁船も近辺で沈没。
人々はみな不安そうに海を見つめるばかり。
しかし、1人の老人は「昔からの言い伝えであるゴジラの仕業かもしれん」と呟く。
そして国の調査が入り、放射能などを確認していたところ、ついに巨大怪獣が現れる。
田舎の漁村は大騒ぎになった。
言い伝えに基づきゴジラと名付けられた巨大生物は、海底に生きていた200万年前の恐竜の生き残りが、国の秘密裏の水爆の影響で、棲家を追われて出てきたとの発表がなされた。
しかも放射線もかなり浴びており、国はゴジラの存在を隠蔽するかしないかで大紛糾。
東京に上陸しようとするゴジラに対し、国は高電圧線を張り巡らせて挑むもゴジラには通じない。
東京を破壊したゴジラは、再び海中へ戻る。
新たな対策として、「オキシジェン・デストロイヤー」が考え出される。
これは芹澤博士が酸素を研究していた際に偶然発見したもので、水中の酸素を一瞬で失くし、あらゆる生物を窒息・融解させる技術だった。
この技術の平和利用を望む芹澤博士は、葛藤の末、ゴジラへの使用を許可する。
結果、ゴジラは苦しみながら海底に沈み、骨となって討伐した。
しかし芹澤は自らロープを切断し、ゴジラと運命を共にした。
平和となった日本だが、「あのゴジラが最後の1匹とは思えない。また水爆実験が続けば、世界のどこかにゴジラが現れる」と示唆される。
感想
久しぶりの白黒映画。1954年の映画です。
うちの両親が生まれた年ですので、もちろん私は生まれてません。
ゴジラって小学生の頃にゴジラvsモスラ、ゴジラvsキングギドラを観たくらいで、ほとんど知らなかったんですよね。
父親に連れて行かれて観たのですが、親世代の方が身近なのかもしれません。
私はシンゴジラも見てませんし…
そんな私がちょっと違和感があったのが、ゴジラの扱い。
キングギドラなどは、どちらかというと地球を守るみたいなキャラだと思ってました。
モスラの時は・・・うろ覚えですね、共闘してバトラと戦ったんだっけ?
さて初代ゴジラですが、どちらかと言うと、当初は天狗や妖怪の扱いみたいで。
海のものを食べつくすと陸に上がってくるので、昔は若い娘を生贄にして沖へ流していたとかさらっと言われてました。
学術的にはジュラ紀〜白亜紀の恐竜と近いという扱いでした。
映像的には1954年の白黒映画なので、かなり画面が暗いです。
登場人物の見分けはさておき、ゴジラ自体も黒いから見づらいですね。
口から光線を出しているイメージでしたが、どちらかというと煙を吐いていました。
放射能のイメージなんですかね。
でもそれはそれとして楽しめました。
この映画が作られたのは、戦後まだ10年も経っていない日本。
水爆の影響で目覚めてしまったとされるゴジラ。
放射能を撒き散らし、街も人も破壊。
平和利用を望むものの、破壊技術によりゴジラを討伐。
嫌でもメッセージは伝わりますね。
70年経っても、その教訓がどこまで活かされてるのかは分かりませんが。
ゴジラのような畏怖が必要なのかもしれません。