「いけないⅡ」 道尾秀介 著
「いけない」とはうっすら繋がっていますが、読んでなくても特に問題はありません。
あらすじ
舞台は箕氷市(みごおり)。
鶴麗山の麓に位置し、冬になると明神の滝が氷瀑となる雪国。
桃花の姉・緋里花が行方不明になって1年。
桃花は姉の情報を検索するうち、氷瀑となる明神の滝に行ったのではないかと推測。
自身も行ってみると、そこの山小屋の管理人と出会う。
そこで聞かされたのは明神の滝はもともと「冥神の滝」と言われ、あの世につながるという話だった。
全4章で構成されるミステリー作品です。
感想
予想が裏切られるように書かれているんですかね、私の予想通りなのは半々くらいでした。
各章の最後の写真がキーになる…という作品なのですが、あまり写真でひっくり返されることはなく、普通に読み進めていると「やっぱりそうだろうなあ」ということは分かります。
しかし結論が明記されているわけではないので何となくもやもやしますが、本書の最初にQRコードがついており、そこにアクセスするとヒントと言う名の答えが書かれているので安心。
ちなみに前作「いけない」のヒントも書かれていました。
紙の本なので時々ぱらっと先が見えてしまうことがあるのですが、「各章の写真に真実が!」みたいな煽りがあると、うっかり見えちゃうのが怖いですね。
そういう意味では電子書籍の方が、本を落として一気に見えてしまうといったこともないのでいいのかもしれません。
とはいえ、後にパラパラと簡単には戻れないから紙の本派なんですけどね。