G-log 日々思うこと

GOです。旅・ゲーム・その他なんでも。雑記ブログなので、散らかしています。仲良くしてね。お問い合わせはTwitterかコメントで。

【加曾利貝塚】縄文時代のおうち。国の特別史跡指定へ!

千葉市加曽利貝塚が国の特別史跡に指定されましたね。

千葉県民としては喜ばしいです。

特別史跡はいまだによく分かってませんが、加曽利貝塚は最近行ったので、少し調べてみました。

 

<目次>

 

貝塚とは

貝塚と言えば、歴史の教科書のかなり最初の方にも出てきます。

まあ今更説明する必要があるかは分かりませんが…

しかし、単なるゴミ捨て場と思われていることもしばしば。

 

今から1万年ほど前、縄文時代と呼ばれる時代。

人々は狩猟や採集を中心に暮らしており、海の恵みとして、魚と並んで貝が食べられていました。

貝殻は当然食べられないため、一か所に山のように捨てられていました。

これが貝塚です。

貝殻だけではなく、土器や石器、住居跡・人骨なども残されており、古代の人々の暮らしの名残を感じることができます。

 

日本の土地の大半は酸性であるため、一般的に土中に化石などが残りにくいとされています。

しかし、貝殻に含まれる炭酸カルシウムが酸性を中和するため、貝塚周辺では様々なものが残されているのです。 

 

加曽利貝塚について

「加曽利貝塚」は、現在の千葉市若葉区に位置します。

JR千葉駅から車で25分くらいかかります。

また千葉都市モノレールでは、桜木町駅から徒歩10分ちょっと。

閑静な住宅街の真ん中で、目立たずひっそりとあります。

特に周りに店があるわけでもなく、観光地でもないので極めて地味です。

 

しかしながら、「日本最大級の貝塚」であり、非常に価値のある場所なのです。

f:id:GK_GK21:20171016210755p:plain

歴史的には、縄文時代の中期、今から7000年前くらいに、加曽利貝塚に人が住み始めたとされています。

それから約4000年間、人が住み続けた結果、巨大貝塚となったそうです。

相当住みやすい地域だったのでしょうね。

 

かそりーぬ

ちなみに2014年からPR大使がおり、「かそりーぬ」と言います。

当時の狩猟には「猟犬」がついていることもあったそうで、犬がモチーフです。

f:id:GK_GK21:20171016211641j:plain

最近は、千葉市のキャラクターの一人として、いろんなイベントに出張しています。

少しガタが来ている(?)、「ちはなちゃん」より人気があるかもしれません。

 

 

2017年10月、念願の「特別史跡」へ!

加曽利貝塚は、もう何年も前から、国の特別史跡指定を目指していました。

「かそりーぬ」も、その色々な努力の一つとして生まれたものです。

もちろん学術的な発掘・保存に携わった方も大勢いらっしゃいます。

今回の特別史跡指定は、メディアでも数多く取り上げられました。

 

これにより知名度上昇が期待でき、多くの来場者につながることでしょう。

ちなみに日本の特別史跡にどんなものがあるかというと、

五稜郭、名古屋城跡、キトラ古墳、大阪城跡などなど、有名どころもあります。

ただ、割と知らないものも多いかな…

 

加曽利貝塚の課題と期待

加曽利貝塚では、いわゆる貝塚の断面だけではなく、縄文時代の家=竪穴式住居の再現などが展示されています。

f:id:GK_GK21:20171016212047j:plain

 

そんな加曽利貝塚ですが、個人的にはもっと集客できると思いますが、課題も山積み。

  •  住宅街のど真ん中にあること(これは仕方ない)
  •  案内が少ないので場所が分かりづらいこと
  •  駐車場が少ないこと
  •  展示の説明が足りないこと
  •  お土産がない(かそりーぬグッズはもっと欲しい)
  •  飲食店が周辺含めてほとんどない

・・・などなど、努力はしているものの、活性化につながるほどは足りません。

 

私が一度視察させてもらったときは、ほぼマンツーマンで解説していただいたので、

この貝塚がどれだけすごいものかと、大変魅力的に映りました。

 

しかし、研究員の方がマンツーマンで付き添うのは難しいですし、

ボランティアガイドの方にも限界があります。

やはり周辺も含めたソフトとハードの両面の強化を期待しています。

f:id:GK_GK21:20171016213202j:plain

加曽利貝塚の裏手には田畑・森が広がっています。

 

千葉市では、加曽利貝塚の周辺を含む土地の活用の見直しも進められており、

博物館などもリニューアルされるかもしれません。

今現在でお勧めスポットか?と聞かれたら、「ぜひ行ってください!」とは

言い難いのが正直なところですが、今後に期待したいと思います。

〝こんな記事もあります〞