今週のお題「575」
長雨も 天の恵みと 書を眺め
(GO氏、晴耕雨読っぽいことを詠む)
俳句の世界の善し悪しというのは、イマイチ分かりません。
有名どころでいえば‥
古池や 蛙飛び込む 水の音(松尾芭蕉)
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺(正岡子規)
痩せ蛙 負けるな一茶 これにあり(小林一茶)
スラスラ出てくるのはこんなところです。
俳句は5・7・5=17文字しか文字数がありません。
Twitterですら140文字はいけるというのに、その1割程度です。
何か情景・感情を表現するにも全てを説明できず、後は想像力に委ねられます。
また、七五調なんて言葉があるように、5文字と7文字の組み合わせというのはテンポが良いともされますね。
なので、逆に言うと俳句の良さが分からない私の方に問題があると言えるかもしれません。
想像力や共感力がなければ、俳句の良さは分からないのでしょう。
あらためて、もう少しだけ考えてみましょう。
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
カエルの跳び込む音が聞こえるほど静かな場所、池でのんびりという雰囲気ですかね。
そういう意味では、いい雰囲気かと思います。
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
秋口に柿を頬張っていると、法隆寺という歴史深い場所で鐘の音が聞こえたという情景。こちらも何となく、その場にいたら良い雰囲気なんだろうとは思います。
「痩せ蛙 負けるな一茶 これにあり」
21XX年、カエル達は進化し文明を得た。
これまで生態系の頂点にいた人類は、その脅威に恐れ、嘆き、憎しみを募らせた。
一時は戦争も避けられぬ緊張状態が続いたが、やがて人類とカエルは協調の道を歩み始めた。
これはそんな人類とカエルの蜜月の時代に、不良だった自分を捨ててフライ級チャンピオンを目指すカエルと、かつて伝説と呼ばれたトレーナー「一茶」の熱く激しい戦いの物語である…
(画像は一平くんです)
そんな妄言はさておき、俳句を書く方は更に難しいですね。
川柳の方が縛りが少なく、また自由な発想・人間的(俳句は自然的)なものが多いので、そちらの方ができそうです。
サラリーマン川柳など、身近に感じるものが多いのも川柳ですしね。
俳句と川柳の違いは季語の有無が主なモノだそうですが、その季語も難しいですよね。
ネットで適当に調べると、ブランコ(春)、遍路(春)、アイスコーヒー(夏)、蛙(春)、ラグビー(冬)など、よく分からないものもあります。
「アイスコーヒー」なんて、それだけで7文字ですから、真ん中に置くしかありません。
〇〇〇〇〇 アイスコーヒー 〇〇〇〇〇
じゃばじゃばと アイスコーヒー 浴びる夜
あまりの熱帯夜に頭がハイな状態で、もはや水浴びじゃねえ!アイスコーヒーでも浴びてやろうか!と(地球に)キレた情景を描い…うん、駄目だ。
そういえば、うちの親父が俳句を始めたと聞いた気がします、2年くらい前に。
目の前で作品を聞かされるとどんな反応をしていいのか困るので避けたいのですが、どうせ紙に書いているだろうから、今度実家に行ったら作品を探してみよう。