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【漫画感想】「ジョジョリオン」これまでで最長だったらしいけど…

ジョジョの奇妙な冒険第8部「ジョジョリオン」を読み終えたので、今更ながら感想を。

 

 

 

一応あらすじ

東日本大震災は、大きな厄災だった。

東北にあるS市では「壁の目」と呼ばれる地割れや土地の隆起が起き、至る所が傷ついた。

その壁の目の中で、広瀬康穂は裸の青年を見つける。

彼は睾丸が4個あり、記憶も失っていたが、スタンド能力を身に着けていた。

フルーツで財を成した東方家に居候することになり、東方定助(じょうすけ)と名乗ることに。

そこから、謎のフルーツを巡る戦いが始まっていく。

 

以下、多少のネタバレがあります。

 

感想

やっぱり一定以上の面白さはあるんですが…

これまでの1~7部の中では、一番よく分からず、一番面白くはなかったですね…

 

最大の欠点は、ラスボスのしょぼさでしょうか。

1部:DIO

2部:カーズ

3部:DIO

4部:吉良吉影

5部:ディアボロ

6部:プッチ神父

7部:バレンタイン大統領

8部:透龍くん(岩人間)

 

透龍くんは、いきなり出てきて最強の防御能力を持つスタンド「ワンダー・オブ・ユー」を繰り出したかと思いきや、これまで以上によく分からない理屈で意外とあっさりやられていきました。

ワンダーオブユーは、自分を追ってくる(追ってくると思っただけでも)相手に「厄災」をもたらし、何も攻撃を受け付けず相手は死ぬ。みたいな能力です。

それを破ったのは、定助の肩から目に見えないシャボン玉が出て、それはこの世に存在しないモノだから、唯一ワンダーオブユーを突破でき、当たったら大ダメージ。

そんな感じで最後にちょっとフルーツを巡る攻防があり、終わりました。

 

透龍くんの目標は単なるフルーツ(ロカカカ)を売って儲けようという程度で、特に理想もない存在でした。

また、主人公の定助は、記憶を失っていた上に、記憶を取り戻すということもなく(ある意味取り戻してはいますが)、読者にも何を考えているのか分からない時期が長かったように思います。

スタンド能力も「シャボン玉で何かを奪う」という、分かるようでわかりづらい能力で、何でもあり感がこれまで以上に凄かったです。

登場人物の利害関係もよく分からなかったですし、誰が味方で誰が敵なのかもわかりづらい。

たぶんまとめると以下の感じなんでしょうが…

 

東方家:つるぎの病気(呪い)を解く

定助:ホリーを治す

岩人間:金儲け

 

いずれにしても、屈指の分かりづらさでした。

これまでの1~7部でも、整合性はイマイチな部分がありますし矛盾もありました。

7部でも、リンゴォ・ロードアゲインとかブラックモアとか、敵にもいいキャラがいましたし、最後の大統領は(最初は単なる肥満児だったけど)カリスマ性がありました。

8部には、魅力を感じるキャラがいなかったですね。

悪い方でいえば、田最環(だもたまき)くらいかな。

憲助が少し良いかと思いましたが、彼を含めてみんなキャラが不安定でしたし。

第9部があるのか分かりませんが、期待したいところです。

 

最近アニメを見返してみた

最近、ジョジョのアニメをまた1部から見返しています。

2部のシーザーが死亡するシーンや、3部のイギー、5部のブチャラティ関連などは感動的です。

アニメだと漫画とは違う楽しみもあり、漫画を知っているからこそ分かる楽しみもあり。

第6部がネットフリックスで先行公開され、以降は順次放送(テレビも?)されていくようですが、どういう描写がされるのかこれまた楽しみです。

 

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