~前回までのあらすじ~
港に着いたよ。船があったよ。
<目次>
- 本当の前回までのあらすじ
- 船に飛び乗ってみた
- 箱根神社に行こうと思ってたけど
- ぷかぷか
- 有名なベーカリー&テーブル
- 賽の河原
- 再び旧街道に
- 箱根関所に来たけども
- 箱根一里旅を振り返って
- バスで小田原に行くつもりが…?
本当の前回までのあらすじ
日本遺産認定記念で、箱根旧街道を体験しに来ました。
箱根湯本~元箱根を歩き、芦ノ湖のほとりの船着き場に着いたところ。
詳細は過去記事をみてけろ。
【その1】
【その2】
船に飛び乗ってみた
船着き場を見るだけのつもりでしたが、「あと3分で出航します~」と言われたので、どこ宛かも知らずに券を買って乗り込んでみました。
そこに用意されていたのはキャプテンハットでした。
さっそくかぶる。
そしてそのまま操舵室へ。
元箱根港を出港します。
芦ノ湖をぷかぷかと進んでいくと、
ぷかぷかとアヒル隊が泳いでいるのを発見。沈めておきました。
という妄想も可能な、写真撮影用の帽子が置いてありました。
一人でかぶって自撮りするのは、おっさんには恥ずかしかったですね。
箱根神社に行こうと思ってたけど
箱根神社と九頭竜神社が有名な芦ノ湖畔ですが、
船から鳥居が見えてしまったので、何だか行く気がなくなってしまいました。
中途半端に遠そうなんですよね。
アヒルボートを使えば、湖上から攻めることが可能です。
写真には撮ってませんが、けっこう混んでる様子が船からも見えました。
それもあって行くのをあきらめ。
何か走ってる人いるし…
ぷかぷか
山の上には、芦ノ湖ロープウェイの駅も見えます。
しかし、始発移動と旧街道徘徊によって疲れていたので、船内でうとうとしておりました。
船が遊覧船で良かったですが、芦ノ湖北の方に行く片道便もあるみたいですね。
有名なベーカリー&テーブル
無事に船を降りたところに、見覚えのあるパン屋を発見しました。
「Bakery&Table」(ベーカリーアンドテーブル)です。
ちょうど1年前、2017年の5月にカンブリア宮殿に出ていたようです。
店内はこんな感じ。スタイリッシュ。
箱根細工を模したパン「箱ね」。
店内には、レストランもありますが混んでおりました。
そして、プレミアムステーキサンドイッチが4,900円!
今まで見たサンドイッチで一番高い。
ここの売りは、足湯に浸かりながらのレイクビューです。
足湯席は10組(?)分くらいの席しかなかったので、いつ行っても混んでそう。
注文は、通常のパン屋とは異なり、ガラスケースごしにパンを選んで、
注文書にパンの番号と個数を書くスタイル。
混雑する店内では、これがけっこう画期的なやり方だなと思いました。
ただ、注文書を渡すまでにけっこう並び、渡した後も、パンを受け取るまでに5〜10分待ちます。
どうやら、「箱ね」と「米粉のカレーパン」がイチオシの様子。
というわけで、その「箱ね」と「カレーパン」の2つを買って食べ歩き。
カレーパンは、ゆで卵がまるまる一個入っています。
皮がサックサクで美味い。(320円くらいだったかな)
「箱ね」はやや小さめで、200円。
根菜類やハムなどを角切りしたものが入っています。
賽の河原
この辺りは、地蔵信仰が盛んなようです。
しかし、明治に入ると、廃仏毀釈の影響で、多くの石仏がなくなり、今ではここに残るもの+αくらいのようです。
しかし、賽の河原ということは、やはりあいつはケルベロスだったかもしれない。
(正確には、賽の河原は地獄ではなく冥途のようです)
地蔵信仰ということで、身代わり地蔵もいました。
梶原景季(かじわらかげすえ)が何者かに襲われた際に、隣にいた地蔵が身代わりになってくれたそうです。
もしくは、地蔵がとばっちりを受けたのかもしれませんね。
再び旧街道に
そして湖畔を進むと、再び旧街道になります。
ここにも一里塚がありますが、元々「江戸より23里」のところから歩いてきたので、ここでようやく一里歩いたと言えます。
そしてここからは短いですが、杉並木が続きます。
この杉並木は、江戸幕府が旅人に「木陰」を与えるために植えられたそうです。
東海道では、唯一の杉並木だそうな。
花粉シーズンになるたび、日本中の杉が無くなればいいのにと思っていましたが、
今年はヒノキの方が酷い気がしましたので、少し許せます。
厳かな雰囲気ですね。
10分も経たないうちに、箱根恩賜公園および箱根関所に到着。
とうとう今回の目的地(に後付けした)にきました。
一応、小田原からもバスでここまで来られます。
ただ、けっこう道は混んでいる様子でした。
箱根関所に来たけども
箱根の関所にやってきました。
江戸時代1619年から明治時代1869年まで、実に250年間も人々の行き来を見続けてきた由緒ある関所です。
いきなりお土産&団子屋が。
中には美少女が働いていました。
そして入場料500円を支払い(観光パンフレットを見せたら100円引きになるものも)、関所の中に入ってみました。
江戸時代の、関所のルールが記載されていますが、達筆すぎて読むのに苦労します。
頭巾をかぶったまま通ってはいけない、女性一人の場合は許可証が必要、などのルールのようです。
中は、昔の建造物を2007年に再現して建て直したようで、新しいような古いようなで、正直なところ、少し違和感が強いかなーという印象です。
建物の中に、こうした馬や人の像があるのですが、説明がちと見づらい。
これは雪隠=トイレですね。(現役のトイレではないので使えません)
関所内の働くオジサンたち。
基本的には、年に2か月、6人交代くらいで出向していたようです。
足軽よりも下の立場の人も働いています。
ここは獄屋。つまりは牢屋ですね。
中に入って獄人気分をエンジョイすることもできるようです。
近くのお店では名物なのか、「甘ったれ餅」が売っていたのでかじってみました。
餅というより「団子の塊」を食っている印象。みたらし味です。
箱根細工の箱。
いろんなところを順序通りにいじることで、中身が取り出せます。
一部がスライドしたり、ひねったり、開いたりと、かなり複雑な様子で、
どこまで力を入れていいのか分からず、開けることはできませんでした。
入場料の中には、徒歩3分くらい離れた「箱根関所資料館」も入ることができます。
ここは昔ながらの資料館なので、真面目な内容です。
館内が撮影禁止なので写真はありませんが、外国人も結構多かったです。
最後に、箱根八里の歌。
「箱根の山は~天下の険♪」という歌い出しは知ってましたが、
それ以降はリズムも音程も歌詞も知りません。
箱根一里旅を振り返って
ここまでで、昼の13時くらいでした。
箱根湯本駅をバスで出たのが8時25分でしたので、約5時間ですね。
関所自体はまあ、普通かなあという感じでしたが…
ただ、「箱根八里」と一言で表してしまっていますが、やはり歩いていくのは非常に厳しいということが身をもって体験できました。
江戸時代は今ほど道も舗装されてないでしょうし、たぶんGoogleMapもなかったと思います。
夜になればすぐに暗くなりますし、疲れてもタクシーはありません。
頭ではわかっていたとしても、実際に体験するのも良いと思います。
バスで小田原に行くつもりが…?
あとは帰るだけだと思い、先ほどの恩賜公園前のバス停から小田原を目指しました。
しかし、1つ心残りが…
~続く~