私が屑だからか、くず餅って好きなんですよね。
っていう風に、「くず」という言葉にはマイナスイメージもありつつ、くず餅はたまに食べたくなる。
というわけで、創業213年のくず餅屋さん「船橋屋」に行きました。
11月の頭に「カンブリア宮殿」で取り上げられたらしく、反響が大きいそうです。
そして、3種のデザートを購入したので食レポ的に感想を。
実際は、同時に3個は食べられないのでそれぞれ別日に食べています。
結果としては、二勝一敗というところですかね。
船橋屋について
私が語るよりも、公式HPが雄弁ですので、興味のあるかたはそちらをご参照ください。
歴史と伝統があり、製法にもこだわりがあるそうです。
「くずもち」は関西と関東で違う説
以前から気になっていたので、改めて調べてみましたが、やはり関西の「葛餅」と関東の「くず餅」は違うようです。
まず、関西の葛餅は「葛粉」を使ったもので、透明でとろとろに近いものです。
次に、関東のくず餅は「小麦粉」を乳酸菌で発酵させたもので、白くてやや固めです。
船橋屋はさておき、「葛」を使った方が手間暇かかるうえ、葛自体が高価ということもあり、値段は高いみたいですね。
生粋の屑の私としては、関西に行ったら食べてみたいものです。
関東のくず餅は、乳酸菌で発酵させてるから、胃腸に優しいといわれるのですかね。
改めて船橋屋の商品を食べる
くず違いの話はさておき、それでは3つの系統の異なるデザートを食べた感想を。
正統派:カップくず餅
くず餅というと、箱に入って2人前~しか売られていなかったのですが、
最近はカップくず餅なるものが売られており、一人暮らしの私にも手に取りやすくなりました。
お日持ちは、3日程度です。
カップの中に、きなこ・黒蜜・くず餅(6切れ)が入っています。
ふた部分に黒蜜を開け、餅を入れてきな粉をかけます。
(公式な食べ方かは知りません)
味はいつも通りのくず餅ですので、適度な弾力・甘さで美味いです。
ネックはお値段ですかね。
この量で450円は少々お高い気がしてしまうのですが、たまには仕方あるまい。
2人前(760円)を買ってしまっても良かったかもしれない。
進化系:いちごの白玉しるこ
季節限定と書かれていたので、いつまであるのかは分かりませぬ。
お値段は540円なり。お日持ちしません。
上半分は白玉、下はイチゴソースに小豆が加わった和洋折衷なスイーツです。
ただ、これがあまり好みではなく…
イチゴもまあまあ好きですし、小豆&餅も好きなんですが、
イチゴと餅が全く合わない気がしました。
それぞれ素材は好きな私があまりおいしく感じなかったのは、イチゴソースが酸っぱいのが原因かと思います。
餅×酸っぱいものという取り合わせを食べたことなかったですし…
餅は餅で食べて、イチゴソース&小豆はそれで食べた方が美味いかなあ。
恐らくこれは、くず餅も関係ないですしね。
和洋折衷:くず餅プリン
「日本で一番手間をかけてつくられたプリン」的なことが書かれていました。
450日間の発酵させた小麦澱粉が、くず餅同様に配合されていることを言っているようです。
プリンに加え、黒蜜ときな粉が付いており、これまたくず餅と同じですね。
お値段は399円なり。お日持ちは2日くらい。
我が家の事情ですが、一度冷蔵庫に入れていたところ、「とんかつそうす」が隣に置いてあるというトラップが仕掛けられていました。
まずはプリンのみを食べる。
これはこれで美味しいですね。甘すぎず、柔らかすぎず、硬すぎず。
これが小麦澱粉の効果なのでしょうか。
そしてきな粉と黒蜜をかけます。
もちろん、黒蜜の分は甘くなるのですが、プリンが程よいので、より一層美味しくなる印象です。
普通のくず餅より、こっちの方が満足度は高いかもしれない。
というわけで、くず餅(?)レビュー。結果は2勝1敗でした。
くず餅:〇
イチゴ白玉しるこ:×
くず餅プリン:〇
もう100円ずつ安ければ、倍以上の頻度で買うのになあ。