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【読書感想】「引っ越し大名三千里」感想とネタバレ。映画化もされるらしいよ。

『引っ越し大名三千里』 土橋章宏

 

「超高速!参勤交代」という映画を観たことがあります。

それはお金も時間も人手もない藩が、何とか頑張って参勤交代をするお話。

今回は同じ作者が描く、「引っ越し」に焦点を当てた作品です。

 

 

※ネタバレを含みます。

 

あらすじ

徳川家の譜代大名でもある松平直矩(なおのり)は、徳川将軍家より不遇な扱いを受け、

度重なる転封(=国替え、引っ越し)を強いられていた。

この度、姫路城を統治していたところを、急きょ大分県・豊後日田への国替えを命じられる。

国替えには、人手確保、根回し、引継ぎ等々、多くの課題が山積みなうえ、

しかも、減封により石高は15万石から7万石へと半減。

さらに国替え自体には慣れていたものの、減封されることに加え、これまでの引っ越しで活躍した人材は既に死亡していた。

 

誰もやりたがらず、できるとも思っていない国替えのとりまとめ役。

そこで白羽の矢が立ったのが、藩でもうだつが上がらず、使えないため書庫管理をしていた主人公・片岡春之介。

本人も書庫に引きこもっているのが大好きで、ついたあだ名は「かたつむり」であった。

そんな引きこもりのかたつむりが、「引っ越し奉行」に大抜擢される。

国替えに失敗すれば切腹と言う過酷な条件(無茶ぶり)の中、春之介は成長し、皆を導いていく…

 

現代風で読みやすい時代小説

まず、松平直矩は実在の藩主であり、「引っ越し大名」というあだ名も史実のようです。

片岡春之介は、まあ恐らく架空の人物だと思いますが。

制度や風習はもちろん江戸時代初期の頃(5代将軍・綱吉の時代)ですが、

心理描写というか文章使いも含めて、現代風にアレンジされていて読みやすいです。

歴史小説には少し距離を置いていましたが、これは現代小説と大差ないかもしれません。

 

スピード立身出世物語…物語も早い

春之介は、最初の頃こそ駄目な人材という描写もありますが、すぐに成長して頭角を現すようになります。

そして、問題に直面したり、挫折したりする場面もなくはないですが、基本的にはすぐに解決します。

 

良く言えばスピード感があって読みやすく、悪く言えば心理描写が薄くあっさり味。

どうとるかは人に寄るでしょうが、「超高速!~」が好きな人からすると、スピード感も含めて前者の方かもしれません。

 

感想とネタバレ

さらっと2時間くらいで読めてしまうボリュームでした。

何か細かい壁はあったものの、それほど苦労したのか?というような引っ越し過程でしたが、ちょうどいいボリューム感でした。

ただ、ラスト1割弱くらいの分量で、転封・減封の発端である柳沢吉保と徳川綱吉への策を講じるのですが、そこがあまりにあっさりしておりました。

 

とはいえ、江戸時代の風習などに特に詳しくなくてもさっと読めるものでした。

個人的には「映画向けありきで作った感があるなあ」というところもなくはなかったですが(恋愛描写とか)、エンタメとしてはそれなりに良かったです。

 

衆道

オチのひとつである衆道(しゅどう)。

今で言えば、ゲイ・ホモというかボーイズラブというか。

女子禁制の場面も多かった戦国時代や江戸時代には多かったそうですね。

江戸時代、藩によっては取り締まっていたそうですが、女性増加とともに減少したそうです。

のちに手軽な娼婦や都市部の女性人口自体の増加により、戦場における武士や女性の少ない都市圏の男性が男色をする必要がなくなると急激に衰退していった。(「衆道」Wikipediaより)

「男色をする必要」に駆られた事がありませんが、この表現はどうなんだろう。

まあ今の時代はダイバーシティですからご自由に。

 

 

映画情報

映画情報を一応調べてみましたが、主要キャストと公開日くらいしか出てませんでした。

正式なタイトルは「引っ越し大名!」だそうですね。大名が主役じゃないけど。

主演:片岡春之介は星野源。

ヒロインの於蘭が高畑充希。

春之介の親友の鷹村役が(たぶん)高橋一生。役名書いてないんですよね…

2019年8月30日公開だそうです。

映像で観た方が面白いかもしれませんね。

hikkoshi-movie.jp

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