だいぶ前の話ですが、昔の知り合いが買春(児童ポルノ法違反)で捕まりました。
(と言っても本当に知り合い程度で、顔と名前を知っている程度でした)
それで買春と売春、どっちが悪いのかについて思うこと。
大前提として、私はどっちも悪いと思っています。当たりまえですけど。
知り合いはどんな罪で捕まったのか
報道された以上の事実は知りませんが…
5、6年前に、当時16歳の女に1万円を渡して淫らな行為をしたとのこと。
それが数年の時を経て、いきなりの逮捕報道でした。
捕まったのは、私と同い年でしたのでちょうど30歳になる手前くらい(浪人してなければ)ですね。
これ以上の事はよく分かりませんが、数年前のが発覚したということは、この女が最近捕まった⇒余罪追及でしょうかね。
仮にその時、1回きりの犯罪だったと仮定して…
数年間も経っており、かつ30歳前後という年齢を考えると、この数年の間に結婚・出産辺りがイベントとしてあってもおかしくないですよね。
(そんな人が結婚できるか分かりませんが、ある意味、積極性はありそうなので)
そこまで捕まった彼に詳しくないのですが、家庭があったとしたら不幸なことです。
で、それを受けた周りの人の反応は…
このニュースは周囲の共通の知り合いにも知れ渡っていなかったのですが、私が雑談の中で伝えてみたところ、女性陣はさすがにドン引きでした。
が、私が最初に教えた事実は「〇〇が、児童ポルノ法違反で捕まったらしいよ」という伝え方でした。
これを聞いた女性達は、「気持ち悪い」「最低」「うわー」という反応でした。
しかし、「16歳にお金渡してやっちゃったらしいねえ」という話をすると、少し態度が軟化しました。「あー、それは両方悪いよね」といった感じです。
代わって男性陣。基本的には、「やっちゃったねー」というような軽めの反応でした。
中には、「数年前のでも捕まるんだ…」という、「お前なんかやましいことがあるのか?」的な奴もいましたが、推定無罪としておきます。
法律という要素を除けば
最初にお断りしておくと、フォローしているわけでも法が悪いという気もありませんのでご承知おきください。
で、児童買春という形で捕まったわけですが、果たして被害者がいたのでしょうか。
16歳の女は1万円を得る、その対価としてサービスを施す。男は満足する。
この図式だけで言えば、誰も特に損はしていません。
繰り返しですが、諸事情は分かりませんので、あくまでこの前提のみの話です。
売買春が法律上いけないことだという中で、結婚もできる年齢にある16歳は、本質的に被害者と言えるのでしょうか?
こっちはちゃんと捕まったのか、同じような社会的制裁を受けるのか?
売る側と買う側、どっちが悪い?
で、タイトル通り、売る側と買う側のどっちが悪いかという話です(厳密な法律の話ではありません)。
個人的な印象論ですが、鉄砲やオクスリなどは(日本の場合)売る側の方が悪いとされている気がします。
売買春については、圧倒的に買う側が悪い(というか男側)が悪いという風潮があります。
個人的には、そこの認識のズレがいけないんじゃないかなあと思います。
(もっと言うと性別で罪の大小が決まっている感がありますが、それは別問題ですね)
売る方も買う方も等しく良くないよ、そこに差はないよとしないといけないでしょう。
未成年というフィルターがありますが、未成年といっても小学生とは違って、義務教育も終わって子どもとは言い切れない年齢ですからね。
「私たちは売られた」云々言ってる展示会(?)が一時期話題になっていましたが、一方では「勝手に売ってる」女子もいるのが事実なわけで。
売られたという強制要素があるならば強迫・強要等で別の罪になるのでしょうが、売りたくて売っている層は少なからずいるでしょう。
それが最近ではパパ活・ママ活なんて言われてますが、肉体的交流のレベルはさておき、性を売り物にしている時点で売春との違いが私にはよく分かりません。
買う方もたいがいですけど。
法律的には…?
で、気になって少し調べたら、売春防止法によると「売春をした側(多くは女性)は、違法だけど罰則なし」だそうです。
となると、ここまで私が言ってきた「両成敗論」も、法律的には成り立たないということになります。
が、更にひっくり返って、買った側もそもそも同じ扱いだそうです。
ただ、相手が未成年だと児童ポルノ法違反となって逮捕となるとのこと。
また「売春の斡旋」の類は禁止・処罰対象ですので、勧誘や場所の提供なども処罰対象になるようです。
そうであれば、ネットで「相手募集」とやった場合はアウト?
何だかグレーゾーンがありそうで、よく分かりませんねえ。
需要を掘り起こすのが商売の基本だけど…
かつてのウォークマンは、外で音楽を聴くということに革命をもたらし、そんなニーズが無かった人々の需要まで掘り起こし、一時代を築き上げました。
オクスリを売る人も、気の弱そうな人や悩み・不満を抱えている人に甘言を用いて、買わせていることでしょう。
潜在的に未成年といろいろしたいと考えているところに、「売ります」という情報があれば、フラッと買ってしまうということは想像に難くありません。
霊感商法は不安を煽ってお金を吐き出させますが、それに近いようなイメージがあります。
売る方がいなければ、買う側も激減するのではないでしょうか。
それでも買うのは、もはやお金を払っているかはどうでもよく、先に述べたように強迫・強要ということになるでしょう。
人は性欲にも金銭欲にも弱いものですから、そういう欲望を過度に刺激する情報が出回らなければ、相当防げるように思います。
ネットの規制などは難しいですし、それはあくまで道具を規制するもので、殺人を防ぐために包丁を売らないということはできません。
結論としては、買う側ばかりでなく、売る側もきちんと規制というか自重というか、自衛もしなさいよというのが私の意見です。
まあ犯罪(法律違反)を犯そうとしている人にこんなことを言っても無駄ですが、それでもそういう人が少しでも減るといいなあ。