たまには社会の話題に斬りこんでみよう。誤解も多いみたいですし。
というわけで、「100年安心、年金問題」です。
最近、ニュースをみると交通事故か老後の生活の問題ばかり。
「年金が100年安心は詐欺だ!2000万円どうするんだ!責任取れ!」とか何とか。
私が会社と労災法を巡って戦うべく社労士の勉強をしていた時に学んだのは「100年安心」=「100年後も年金制度が維持できるように物価スライドや給付額の調整をする」ということ。
つまり「年金制度は100年後(22世紀)も不滅です!」と言っているだけで、誰も100歳まで年金だけで安心して暮らせるとは言っていないんですよね。
何でそんな誤解が起きたのでしょうか?
「人生100年時代」も個人的には言葉が独り歩きしていると思いますが、それと合体していつの間にか「100歳まで安心して暮らせる年金制度」にすり替わったのでしょうね。
本当に年金制度が100年後も(もう90年後くらいか)安心とは思えませんけど、とりあえず今回問題になっているのは全く別の話。
そもそも、それ以前の年金に関する報道等や「ねんきん定期便」などを見て、「年金さえ、年金さえあれば一生安心して暮らせる」とでも思っていたのでしょうか?
生活保護をあてにしている方が、まだまともな金銭感覚のような気がしますが…
「月額5万円不足、95歳までに2000万円不足」というのもモデルケースに過ぎないですしね。まあ個人的には、多くの家庭で自分たちだけで95歳まで生きるのはもっと厳しいような気がしますけど。
とはいえ、現役世帯だって、平均以下の家計世帯が生きていけないかというと、そうではないわけで。
これまた昔、FPも取得しておりますが、その時からずっと、そして今も、老後の貯金は〇〇万円必要だ!みたいな煽りはあったでしょうに。
政府発表(正確には金融庁)とはいえ、そんなにインパクトのある言い方とも思えません。
年金は資産形成ではなく世代間扶助。
サラリーマンは納付から逃れることもできません。
今月はボーナスも出ましたが、支給額の1割くらいは持っていかれました。
諦めて、単なる税金の一種と思っていた方が気楽です。
そして貰えるものだと期待しなければいいのです。もらえたらラッキーくらいの。
最近は何でも政治のせいにする人が目につくなあと思いますが、特にお金に関しては「公助」ではなく、「自助」が最大に必要だと思います。
まずは大前提として、自助努力がなければ、税金だけで(年金だけで)皆がみんな、暮らせるわけがない。
そんなに給付されたいなら、今から全世帯が少なくとも3~4人子どもを産むよう、問題発言とされた「お願い」どころじゃなく義務化しないといけないくらいでしょうね。
共助というのもアリだと思います。
年収が低くて結婚できないという声もよく聞きますが、年収が低いからこそ夫婦になった方がいいと個人的には思います。
子どももいれば、共助体制がだいぶ整います。
個人的に思うのは、
「子無し共働き(DINKS)>子あり共働き>独身>子あり専業主婦・主夫あり」の順番でお金に余裕があります。
お金が無い無い言うならば、経済的合理性からすれば結婚した方がいいでしょう。
自分の病気やケガ、失業等のリスクヘッジにもなります。(相手のリスクも背負いこみますが)
そして、経済的合理性だけで結婚を決めるのはやめといた方がいいとも思います。
結論として言いたいことは、、2000万円という額はさておき「安心して生き永らえたいなら、自助努力は必須だよね」ということ。
別に、必ず投資をしろとは思いませんが、資産形成と運用も必要でしょう。
私は長生きしたくないので、95歳までは考えていませんが…
ただ、2000万円足りませんという報告書を受理しなかった・捨てたとか言っているのは、少し子どもっぽい言い訳だなあと思いました。
それに消費活動を抑制するような発表が、果たしてプラスになるのか…
あぁそれにしても年金払いたくないなあ。その分を資産運用に回せたら、どれだけ老後が楽になることか。