たまには最近のニュースを斬ろうじゃないか。
国政選挙が終わり、話題になっているのが10万円給付問題。
18歳以下に全員だとか、所得制限が必要だとか、でも世帯収入じゃなくて世帯主だけの収入で判断するだとか、5万円はクーポンだとか、いろんな意見が出ています。
大雑把に言えば、日本の世帯数は約5000万世帯。
今回の10万円受取世帯は2000万弱くらいらしいので、40%くらいの家庭では貰えるみたいです(所得制限前の数かもしれません)。
2兆円(+諸経費)がかかるこの支給に対し、確実に損となるのは3000万世帯。
そんなことを考えたところで、いずれにしても私が貰えることはなさそうですし、世のお金持ちの方々が納めた税金が大半なので、それほど関係ないです。
一方で、10万円奪われたらどれほどショックを受けるでしょうか。
行動経済学では、人間は損失回避性があり、10万円貰うことより10万円損することの方がダメージが大きいと言われます。
よく資産運用の話の中で出てきますね。
株で儲かった幸福より、同じ金額を損したときの不幸の方が大きいというやつ。
たぶん今回貰えずによこせ!と騒いでいる人達は、10万円貰えない=奪われたと感じているのかもしれないなあと、ヤフコメの荒みっぷりを見て思いました。
個人的には、そこまで困窮しているわけでもないので、仮に10万円貰えたところで「どうせ税金でしょ」としか思えないので、何の嬉しさもありませんし、消費にも影響しません。
給付に関する諸費用や先々の増税などを考えれば、誰にも配らずに済ませて欲しいなあと思います。
クーポンなんてやったら、きっと紙のチケットでしょうし、「このお店で使えます」みたいな案内も必要になるので、印刷費も相当かかるんでしょうね。
給付じゃなくて、減税や教育にかかる経費(給食費など)を無償にした方が、配る手間が省けるような気もしますが、難しい事はよくわかりません。
前回の10万円は貰いましたが、固定資産税でほぼ丸々消えましたし、最初から相殺してくれた方が良かったです。
これも10万円貰うより、10万円取られることの方が負担となるからですかね。
困窮世帯には、嬉しいというか、命を救われる思いなのかもしれません。
が、とってつけたような10万円をもらわなきゃ救われない命というのは、そもそも別のセーフティネットで救われるべきなんじゃないかと思います。
というわけで、久々に少し世間の動向に触れてみました。
まあ寄付が嫌いな私からすれば、知らない家の子どものために10万円払わされるのと、姪っ子に50万円取られるんだったら、後者の方が断然いいですね。4人いるから200万円だとしても。
タイトルの「10万円奪われたらどうする?」については、たぶん1か月はショックを受け続けて、その後も時折思い出しては胸が苦しくなるのでしょうね。