3月頭、一週間の休みに伴う適当ひとり旅。
数年ぶりに京都にも立ち寄りました。
特にあてもなく、駅から鴨川方面、四条辺りをふらふらしていて、建仁寺にたどり着きました。
名前は知っているのに入ったことがないので、せっかくなので侵入。
巨大な龍が待っているとも知らずに。
建仁寺の場所といわれ
建仁寺は祇園、八坂神社の近くにあります。
京都駅からは歩くと20分以上かかるかな。
建仁寺の歴史について。
創建は1202年なので、800年以上前のお話。
一時は荒廃していたようですがその後、徳川家の保護などで改修なども行われています。
臨済宗建仁寺派という派閥があり、その総本山とされています。
日本最古の禅寺と書かれていましたが、Wikipediaには博多の聖福寺が一番古いとも書かれており、審議は分かりません。
境内は広いです。
今回は地図で言えば右上の方から入り、拝観料を払って双龍図を観てみることにしました。
こちらの建物から入っていきます。
雨と日本庭園は合う
入って早々に、国宝である俵屋宗達「風神雷神図」が飾られていました。
この日は天気が悪く、午前中は雨降りだったのですが…
雨で良い事は、日本庭園との親和性が高いと(私は)思うこと。
特に苔は生き生きとしていて、緑が映えるようになりますね。
つやつやとしています。
元々、枯山水の世界だったものに、本物の水が入るからでしょうか?
こういう渡り廊下好きなんですよね。
住んだら不便もあるんでしょうが、季節感や天候などを直接感じられて良さそうです。
ふすまを眺める
他にもいくつか国宝や芸術作品が展示されています。
ただの風神雷神図ではなく、風神雷神図屏風もありました。
ガラスケースに入っているので、反射を取り除くのは諦めました。
こちらもふすま。
重要文化財の「山水図襖」というらしいです。
こちらは雲竜図のふすま。迫力がありますね。
あまり似つかわしくない、鮮やかなブルーのふすまもありました。
これは2000年以降に近代アーティストの方が作った作品だそうです。
こういう新しいのも取り入れているんですね。
巨大双龍図を観に行く
さて、双龍図は別の建物に入っているそうで、スリッパに履き替えて渡り廊下をぺたぺたと歩いて行きます。
どん!
天井部分に超巨大な龍が描かれていました。
正面から見るとこんな感じ。
縦横は11.4m×15.7m、広さにして108畳分の大きさだそうです。
ただ描かれたのは最近で、2002年の作品です。
特に上手いなあと思ったのは、この雲と龍が重なっている部分です。
どういう塗り方してるのかよく分かりませんが…
というわけで、建仁寺で龍を観てきた話でした。
たぶん、生で観ないとこの迫力は伝わらないことでしょう。
今なら空いているかもしれませんし、また混みだすかもしれませんので、ぜひ行ってみてくださいね。
おまけ
建仁寺は意外と開けた寺でした。
入ると、ガイドブック的な建仁寺アプリによる音声解説があるとの案内が。
そして、建仁寺公式のインスタグラムも解説されているそうです。
「@spirit_of_kenninji」なんですね。
また、建仁寺にちなんだTシャツも売られていました。
寺でもこういうことをやる時代なんですね、いや良い事だと思いますが。
風神雷神Tシャツはちょっと欲しかった。
仏教の世界もいろいろあるんですね。奥が深いものです。
特に締めもなくおわり。