雪まつり以降、アイヌについて少しですが勉強しています。
前にも書きましたが、私はサムライスピリッツのナコルル以外にアイヌを知りませんでしたし、シャクシャインの名前は歴史の授業で習ったなあくらいの認識しかありません。
「アイヌ学入門」感想
アイヌ学入門は名前の通り入門書としてかなり好評のようです。
「第三回古代歴史文化大賞」を受賞し、「語り口は平易だが内容は深い。歴史記述に新生面を切り拓く名著である」と評されています。どれほど権威ある賞なのかはよく知りませんが。
考古学者が書いた本を読んだことがないので、正直なところ入門書といえども私には少し難しかったですね。
語学の話に飛んだり、北海道~東北の地理に詳しくないといけないですし。
序章で大まかな流れが書かれていて、あとはテーマごとに「第一章 縄文」「第二章 交易」「第三章 伝説」・・・・と続いていきます。
前に「ゴールデンカムイ」というアイヌの金塊を巡る攻防戦のアニメを観ましたが、そこと共通する情報は信頼していいのかなあと思います。セカンドオピニオン的に。
例えば、春先に小熊を殺さず捉えて1~数年の間、村で生かしておき、大人になったら秋~冬頃に殺す=神の元へ送るなんて風習は、確かにあったそうです。
ゴールデンカムイというタイトル通り、北海道にゴールドラッシュがあったことすらよく知りませんでした。
またアイヌ=北海道のイメージでしたが、東北まで南下していたんですね。
今で言う青函トンネルや津軽海峡の辺りは越えてないのかと勝手に思っていました。
アイヌと日本人と
※アイヌの方のアイデンティティについて不勉強なため、差別的表現があったら申し訳ありません。アイヌの方も日本人ではありますが、敢えてアイヌと日本人と分けた表現も使います。
そんな前置きをしなければならないくらい、島国に長く暮らし、和人(わじん、北海道以外の日本国出身の、まあつまりはいわゆる日本人)ばかりに囲まれて暮らしていると、日本にアイヌ人がいるというのをどう捉えていいか分かりません。
法律的には、同じ日本人ということになるでしょうし、
例えばアメリカ。元々のネイティブインディアンが、後から来た白人に取って代わられたというのはありますが、その後は(差別の歴史はあっても)多種多様な人種が入り乱れてアメリカという国が出来上がっています。
また、アイヌ民族も和人とは遥か昔から交流・交易が行われています。
そうなれば当然、混血もあるでしょうし、今となっては純血のアイヌの方はごく少ないのではないでしょうか。
ちなみに2013年の北海道の調査によると、北海道に住むアイヌは16,000人程度とのことです。
しかし、彼らのアイデンティティはどうなっているのでしょうか?
日本人?アイヌ民族?私とは同じ種族?
恐らく今は我々とそんなに変わらない生活をしていると思いますが、どういう所に違和感を感じるのか、または感じないのか?
興味がありますね。
ウポポイに行くんだ
雪まつりに行って以来、時々このブログでも書いていますが、2020年4月24日に北海道南部にオープンする「ウポポイ」。
オープン直後に飛行機に乗って訪問できるかは分かりませんが、書籍やアニメだけではない、体験を通じて何か学べるのではと期待しております。
新千歳空港からは車で40分ほど。
新千歳空港から南の方って行ったことないですね。新千歳=札幌訪問しかしたことがありません。
新千歳空港に泊まる、という試みもアリかもしれませんね。
どうせ行くなら「襟裳の春は何もない春です」なのかをついでに確かめたいと思いましたが、北海道は広大で、ウポポイから襟裳岬は2~3時間はかかるみたいですね。
ほっかいどはでっかいどう。