7月1日から、原則として買い物におけるビニール袋・レジ袋の有料化が義務付けられましたね。
やや遅れた感もありますが、そんな有料化について思うこと。
レジ袋、有料ですけど要りますか?5円ですけどよろしいですか?
このやり取りが嫌になりますね。
店舗側や店員さんの方がよっぽど嫌になっているんでしょうけど。
この受け答えに5秒としても一日1000人来るならそれだけで1時間分以上の手間が増えるわけで。
まだ完全に浸透していないのか、特に高齢者は「え、有料なの?」から説明しないといけないケースも結構見かけますし。
個人的には、そのやり取り以上に、レジ袋有料化は原則反対です。
別に2〜5円がものすごく惜しいわけではないんですが(少し惜しい)、袋もバッグも持っていない状態で、已む無く初めて買ったときには物凄くもったいない気持ちになりました。
それは敗北感にも似ていました。
無料に飼いならされている
これまで無料が当たり前だったものが、ごくわずかな金額でも有料になると抵抗感が生まれてしまいます。
ただ、「何でも無料」の世の中には少し懸念を持っていたので良かったようにも思います。
例えばYouTube。
外出自粛の時には、さぞかし活躍したことでしょう。
一日に何万本の動画が上がっているのか知りませんが、全てを網羅することはあり得ない速度で膨大にコンテンツがあるでしょう。
ユーザー側はほぼ全てのコンテンツが無料で閲覧でき、早送り、リピート、途中再生など何でもあり。
中には違法アップロードもあるため、音楽なども無料で聞け、ダウンロードまでできてしまいます。
テレビ局もこれまで違法UPばかりだった番組について、一部ではYoutube配信も行っています。
子持ちに話を聞くと、幼~小学生くらいでも、かなりYouTubeを観ているようです。
タブレットで好きな動画を適当にぽちっとして観るなんてのは、もはや2~3歳児くらいからできちゃってますね。
そうなると、そういう環境で育った人達は、狭い範囲では動画コンテンツ、広く言えばエンタメ・興行という業界に、果たしてどれだけのお金を払うようになるでしょうか?
「面白さが100、ただし1万円」というコンテンツなら、「面白さが50くらいでだけど無料」で観られる方を選ぶ人が増えるのではないでしょうか。
必ず面白さが100と分かっていればいいですが、それが分からない映画や観劇、芸術などにお金を払うなら、「そこそこのモノでも無料で観られればいい」となっているような気もしています。
良いもの、続いて欲しいものには課金をしないと
そういう意味では、Youtubeは別に無くなってもいいと思っているので、有料化するなら観ないだけの話です。
Youtuberの動画なんてサムネからして観る気もしませんし(偏見)、これまでBGM代わりに版権フリーっぽい音を流すことはありましたが、それもAmazonMusicで事足りています。
ただ、私ももういい大人であってそれなりの収入もあるわけですから、多少はお金を使っていこうかと思いました(ジムを辞めて少し懐に余裕ができましたし)。
スマホゲームなど「基本無料」も一切課金してこなかったのですが、ポケモンGOで今度実施される有料イベント「Pokemon GO Fest 2020」には初めて課金しました。
(これまでのイベントは1000円以下だったのが、急に1840円になっていて少し躊躇ったけど)
何でも無料は、一消費者としてはありがたいのですが、それが当たり前になってしまうと新規事業者は参入できないし、業界としての健全さが保たれるのかなあと、老婆心ながら思ってしまいます。
まあYoutubeだって広告で成り立っているわけですし、一方でスパチャ(で合ってるのかな?)など投げ銭の文化は、その金額感を聞くとそれはそれで怖いです。
翻ってレジ袋ですが、2~5円の価値は十分あると思います。
袋があれば、なんと、買ったものが持って帰りやすくなるんですよ。
持ちやすくもなっていますし、多少の雨も平気。
そして運び終えた後はゴミをまとめたり膨らませて遊んだりもできます。
環境問題があるので一概には言えませんが、2~5円で買えるなら安いとまで言えるかもしれません。
いつか気持ちが落ち着いたら、私も当たり前のように袋を買うのでしょう。
エコバッグもダイソーで買ってきたけど、袋詰める場所がないお店も多いですし。
最後、敢えて散らかしてみましたが、良いモノには対価を、でもお金も大事だよ。
というブレブレなお話でした。
つまりは何事も程々にね。