1月1日は、一応実家に顔出しに出かけました。
そこで、私の兄妹も来ており、彼らの子ども達(私から見れば甥や姪に該当)も来ていました。
私は姪っ子らからはそれなりに珍しがられる存在なので、こういう時には彼らがだいぶ懐いてきます。
そのうちの1人、4歳の姪っ子が片隅で不満げな顔をしていました。
仮に、ボブ(日本人)としておきます。
ボブに話を聞いてみた内容を要約すると。
・4~5歳上の姉が意地悪をする
・いくら姉妹だからといって我慢しがたい
・他の年上の親戚の〇〇ちゃんは優しいので、〇〇ちゃんがお姉ちゃんなら良かった
・姉だからといって、なぜ仲良く暮らさなければならないのか
といった内容でした。
ちょうど先日も、海外ドラマの「フレンズ」を見ていた時に、兄弟げんかのシーンでこんなセリフがありました。
この手の疑問は、私も大人になってから考えていました。
私はずっと兄妹仲が決して悪くはないのですが、「じゃあ兄妹じゃなかったとしたら、果たして仲良くなれたか?」という疑問です。
私は3兄妹の真ん中で、親からは比較的ないがしろにされるポジションでした。
これはどの3人兄弟でも、おおむね共通することだと思います。
そのせいもあってか、私だけ家庭内の教育方針は違っていたように思います。
性格も、兄と妹は明るく、ある意味では分かりやすい性格ですが、私はどちらかと言えば控えめで卑屈でしたし、友人を作るタイプではありません。
体質的にも、私のみ持っているアレルギーなどが多い一方で、中学くらいからは筋トレを相当量していたおかげか、風邪などは一切ひかなくなりました(今は衰えてますが)。
兄も妹も鍛錬が足らないせいか、しょっちゅう具合悪くなっていた印象があります。
そんなわけで、恐らく我が家で共に育つという環境以外で、野生の兄や妹に会っていた場合、確実に仲良くはならなかったですし、継続して交流することはなかったと思います。
それは、私に友達と呼べる人間がほぼいない現状が証明しています。
併せて、私が3~4歳くらいのホームビデオを見ると、結構兄からは殴られ蹴られしていました。
当時の3歳差は、年齢が倍である以上に成長度合いからして埋めることができず、基本的にはやられるがままでした。
話を聞くに、当時も別に兄と仲が悪かったわけではないようですが、私が兄に対して、金属製の子どもが乗っかれるようなトラックの遊具でぶん殴ったことがあるらしいので、積年の恨みはあったようです。
要するに、今の姪っ子が同じような立場だったのでしょう。
「意地悪をされても、姉妹だから仲良くしろ」と強制されているようなもので、彼女からすれば「それは理不尽ではないか」というのも一理あります。
それでも大概のことは「兄弟姉妹だから」ということで済ませることは、決して悪い事ばかりではないと思います。
私自身が、兄妹と兄妹でなければ確実に付き合わなかっただろうと考えると、それはそれで感慨深いものがなくはないと思います。
とはいえ、兄妹だから・家族だからという理由だけで乗り越えられない一線というのも、絶対にあるとは思います。
そういう場合、可能なら縁を切ればいいだけですが、流石に幼少期にそこまでの残虐非道なことはそうそうないでしょう。
だから少し我慢して、せっかくの姉妹なんだから無理せず程々には付き合いなさい。
そんな話を4歳児のボブ(仮名)にしてみましたが、あまり理解は得られませんでした。
トータルで考えれば、私としては兄弟姉妹はいた方がプラスだったろうと思いますが、彼女がそれに気が付くのは10年後か、20年後でしょうかね。