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【読書感想】「むかしむかしあるところに、死体がありました。」

「むかしむかしあるところに、死体がありました。」 青柳 碧人 著

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表紙はよく見かけていたんですけどね。

少しだけネタバレがあります。

 

 

本の概要

本書は、昔話の舞台を元にした殺人事件を描くファンタジーミステリー小説です。

元になっているのは、一寸法師、はなさかじいさん、鶴の恩返し、浦島太郎、桃太郎です。

元々ある昔話の後日談のような形で描かれていて、例えば一寸法師は既に大きくなった状態から話がスタートします。

そこで死体が見つかり、探偵役のキャラクターが様々な可能性から犯人を見つけるミステリーです。

 

感想まとめ

イラストがネタっぽくて避けていたのですが、読んでみたら思ったより面白かったです。

ちょっとトリックに強引なところもありますが(特に浦島太郎)、逆に予想外の展開も結構ありました。

思った以上にきちんとミステリー感が出ていましたし、そこに誰しも知っている昔話の設定が登場するので、そこが案外合っています。

思ったより、思った以上に、案外という言葉を使っていますが、ミステリー小説と昔話を融合させたという点で発想が面白いと思いました。

各ストーリーでうっすらとつながりも持たせつつ、また文章としても主観が人だったりそうでなかったりと、飽きさせないような造りになっていて、総じて十分楽しめました。

 

原作ファン

こういうのって、昔話だから許されていますが、原作ファンは怒るんじゃないかと思います。

昔話では綺麗に描かれていた正義の人物が、実はそんなことをしていたと別の作者が書いているという構図。

現代で何に例えたらいいか分かりませんが…

例えばアイドルグループもののアニメでスターになってめでたしめでたし。で終わった作品の後日譚として、グループ内での殺人事件で犯人もアイドル、みたいなのは原作ファンは怒るでしょう。

もしかしたら、一寸法師ファンは怒っているかもしれませんね。

 

 

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