おとぎ話について、Netflixの番組で見まして。
そこで、おとぎ話について思うこと。
おとぎ話とは
そもそもおとぎ話、英語で言えばフェアリーテイルですが、定義は何かあるんですかね?
昔話とおとぎ話は同じなんでしょうか?
シンデレラはおとぎ話のような気がしますが、じゃあハリーポッターはおとぎ話に入るんでしょうか?
イメージとしては、
・フィクションである
・動物が喋る、魔法があるなどファンタジー要素がある
・機械文明はほぼ無い(乗り物で言えば船、武器で言えば銃まで)
・(大抵は)何らかの教訓がある
こんな感じでしょうか。
ただ、西洋のおとぎ話はあまり教訓がないようにも思います。
例えば、白雪姫はせいぜい貰ったリンゴを食べるなくらいかもしれませんし、シンデレラは頑張れば美人は報われるという教えかもしれません。
日本のおとぎ話
日本のおとぎ話で一番有名なものは、恐らく桃太郎でしょうか。
桃からパカッと生まれ出でて、お供のイヌ・サル・キジを吉備団子でテイミングし、鬼を殺戮して宝物を取り返してくる。
日本の複数個所に、桃太郎ゆかりの地も残されています。
どこまで真実なのかはさておいて。
桃太郎は歌が有名なのも強いですね。
そういったトータルで考えれば、一番有名な日本の昔話・おとぎ話は桃太郎はおおむね同意が得られると思います。
昔話・おとぎ話の国内No.2を決めようと思うと、何でしょうね?
金太郎はクマを倒してもお山の大将になっただけですし、クマを倒した後に武将に認められて…みたいな展開は忘れられがちですし。
金太郎よりは浦島太郎の方が有名というか、「玉手箱」要素でかなりキャラが立っているかなと思います。
浦島も歌がありますしね。
「むかっしーむかっしー浦島はー 助けたカメに連れられてー」みたいな。
あの歌って、一番の「竜宮城に行ってみれば絵にも描けない美しさ」以降の歌詞もあるんですかね?
老人になったところ(ネタバレ)辺りは、あの明るい曲調では無理そうですが…
他に歌が残っているような昔話・おとぎ話もいまいちピンときません。
一寸法師、かぐや姫、
桃太郎と張れるとすれば、年中行事になってる織姫と彦星か、干支の話くらいですかね。
ただ内容のメジャーさや、ストーリーの分かりやすさは圧倒的に桃太郎ですし…
おとぎ話と記憶
桃太郎の話をフルで聞いたのは、もう何十年も無いと思います。
それに幼少の頃、少なくとも記憶にある限りでは、桃太郎の話を読んだ・聞いたのも、回数としてはそこまでないのではと思います。
それにも関わらず、今桃太郎の話をしろと言われれば、そらんじることができます。
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんが山へ芝刈りに行く、おばあさんが川へ洗濯に行く。
仲睦まじいのに子どもができなかった二人。あまりに悩む二人。
おじいさんは酒に逃げたこともあったし、おばあさんも夜の街で火遊びをしたこともあった。
ケンカもしたし、涙も見せた。しかし、年老いて二人だけで人生の時間を共にし、愛を
育んでいた。遠回りをしたけれど、二人の愛の形は完成間近と言えた。
そこに川上から大きな桃が、どんぶらこっこすっこっこと流れてきて‥
という感じで、この後オギャア⇒鬼倒してくるわ⇒イヌ・サル・キジ!君に決めた!⇒ぐえー⇒めでたしめでたし
まで、細かい部分はさておき、書くことも話すこともできます。
そう考えると、幼少の頃の記憶が凄いのか、桃太郎という話が持つ記憶に与えるインパクトが凄いのか…
話のブレと残酷描写
桃太郎辺りは、話のブレがだいぶ少ない気がします。
しかし、サルカニ合戦辺りは、結構話がぶれるんじゃないかと思います。
と言っても、大きく分かれるのは「死」の描写だと思います。
例えば、最初にサルから青柿をぶつけられたカニの母親。
私が子供の頃に読んだ児童向け絵本では、ケガをして布団で寝込んでいましたが、殺されるパターンもあるでしょう。
また、サルへの復讐についても、クリ・ハチ・ウスだけの場合もあれば、馬糞などもあるパターンもあります。
クリは囲炉裏で弾けてサルにダメージを与え、ハチは直接刺し違えます(ハチって相手を刺したら死ぬんじゃなかったっけ)。
慌てて外に飛び出たサルを馬糞が足を掬い、最後はウスが上空から落下してトドメです。
この際に、全身バラバラになって死ぬパターンと、「えーん、謝るから許しておくれよ」くらいの軽いパターンもあります。
シンデレラでも、普通にガラスの靴を履くパターンと、意地悪な姉が足を切断してガラスの靴にサイズを合わせるパターンがありますね。
Netflixの番組では、シンデレラのような靴をきっかけにした話は世界中にあって、魔法使いが出てきて叶えるだけではないようです。
おとぎ話リメイク
思いつくままに書いてきましたが、話を最初の方に戻しまして。
おとぎ話の定義は分かりませんが、全てのフィクション作品はおとぎ話と言えばおとぎ話です。
これだけ創作と公表の場が増えると、全く新しくて素晴らしいストーリー展開などで感動することはほとんどなくなるのかなと思います。
ただ、その同じようなストーリー展開も、映像作品や音声作品としての描写力として、ストーリー以外の部分によるウエイトが増すのかなと思います。
何が言いたいか分からなくなってきましたが、桃太郎辺りをハリウッドリメイクでもしてくれれば、(ある意味)面白くなるんじゃないかなあと思いました。
めでたしめでたし。
8人くらいがちょっとくらいは感動したと思われる絵本
100万人が感動した本を書くのは無理ですが…
これはオリジナルストーリーです。
各出版社様、よろしくお願いいたします。