波照間島に行こう。
そう思いついた私は、石垣島から船にまたがったのだった。
高速船はネット予約可能
思い立ったのは前日でしたが、船のキャパシティなど全く分からなかったので、ネットを調べると、事前にWEBでチケット予約ができることがわかりました。
安栄観光より石垣島からいろんな離島に定期便が出ていて、それを前日18時までWEB予約できます。
会員登録が必要なのがちょっと面倒ですが、確実に席は取りたいですしね。
決済もクレジットカードで終わります。
そして便利なのは、紙チケットは不要でQRコードで乗船できます。
充電が切れなければという前提はありますが、チケットレスで乗れるのは楽です。
石垣島離島ターミナルから船
さて、波照間島行きのフェリーについてもう少し詳しく。
石垣島のユーグレナ石垣離島ターミナルから、波照間島へは定期便(高速船)が1日3便往復しています。
波照間島行きの乗り場は、9か10番乗り場と書かれてましたが、当日は6番乗り場でした。
現在、波照間空港が運休しているため、波照間島に行くには海路しかありません。
カーフェリーや貨物船もありますが、曜日など指定されているみたいです。
島で空港も見に行きましたが、綺麗そうな空港でしたけど使われてないんですね。
黒島を越えた辺りからは、いわゆる外洋を通る航路になっています。
そのため、日本一揺れる?という噂もあるそうですし、特に冬場の欠航率は高いので、行き帰りの便の確認には注意してください。
少なくとも、瀬戸内海や東京湾のような穏やかな海で乗る船とは違うでしょうし、高速船は船の大きさ的にも小さめな分類です。
乗り込む
午前中、8時00分発の便に乗ってみました。
定刻通り、ゆっくりと石垣島を離れていきます。
航路は周りの離島行きと重複するので、道中は他の島々も見えてきます。
(安栄観光ウェブサイトより拝借)
中は200人くらいは座れるようになってるでしょうか。
高速船かつ揺れるため、甲板に席はありません。
西表島行きの高速船では、甲板の席に座ったような記憶がありますが、外洋に出るか出ないの差があるのでしょうか。
船内はテレビも映りますし、無料Wi-Fiもありました。
ただ、ソフトバンクの電波は航路中もほぼ途切れることなく届いていました。
外洋とはいえ、他の島々に違いところも通るので、そこから届いているのかもしれません。
揺れについて
肝心の揺れについて。
確かに揺れますが覚悟していたほどではなく、時間にして70分程度でしたし、寝ていたらほぼ終わりました。(逆に言えば寝られるくらいの揺れ)
火・木・土は貨客船があるみたいで、そちらはもう少し大型なので揺れないのかなと。
予定通りの約70分後、無事に波照間島に到着しました。
揺れることは揺れますが、周りの人の反応を含めてそれほどではなかったように思います。
グラングランとゆったり揺れるときついかもしれませんが、高速船なのでガタガタガタガタとしっかり揺れるので、酔わないのかもしれません。
西表島にも高速船で行ったことがありますが、あまり大差ないように思います。
ただ、酔い止めを飲んでいる人はけっこう見られましたね。
あとは、テレビでWBCが中継されていたので、みんな気が紛れたのかも。
欠航には注意
困ったのは、帰りの便。
船に乗った時点で、13時15分波照間島発の船が動くかどうかは未定となっていました。
往復の乗船券を予約していたものの、往路は8時00分発でしたが、復路は「オープン」=時間未定となっています。
ただ、最終便の16時20分波照間島発は動くようでしたので、最悪それに乗ればいいやと考えました。
そして案の定、13時15分波照間島発の船は欠航だったんですよね。
島を一周どころか二周くらいした時点で14時くらい、外は日差しも出始めて気温は夏日。
日陰になるものがほとんどない波照間島で、しかもヒートテックなどを着ていたので暑くて辛かったです。
そのため、フェリーのターミナルで休憩することにしました。
幸い、建物なので日陰で椅子も十分あり、6畳分くらいですが畳でゴロンとできるスペースもありました。
自動販売機などはないですが、お土産屋さん「あがでぐに」があり、そこに飲み物も売られています。
なお店員さんに聞いたところ、「あがでぐに」というのはニンジンのことだそうです。
なにそれ?とも尋ねてみましたが、高齢者福祉施設が運営していて、利用者の声で「ニンジン(あがでぐに)」がいいと決まったとか。
なぜニンジンかは謎のまま。
ここで2時間ゴロゴロと過ごし、16時20分発の便で無事に石垣島に戻れました。
最終便も欠航になったらどうなってたんでしょう?
外は25度以上あるので寒くはないですが、島内は野宿・キャンプ禁止らしいですし…(法律・条令なのか、マナーなのか分かりません)
ターミナルで過ごすしかないんでしょうかね。
島内をぐるぐるした記事は、また別に書こうと思います。
おまけ
波照間港に入ったときに「歓 んぎしたおーりょー 迎」という看板が出ていました。
「歓迎」はたぶん、歓び迎えますということだと思うのですが、「んぎしたおーりょー」はよく分かりません。
「ん」から始まる言葉自体珍しいですし。
調べると、これは「んぎしたおーりょー」=ようこそ、いらっしゃいませだそうです。
「めんそーれ」がいらっしゃいませだと思っていたら、同じ沖縄といえど、島ごとに全く違うんですねえ。
↓は全部「ようこそ、いらっしゃいませ」的な意味だそうです。
- んぎしたおーりょー(波照間島)
- おーりとーり(石垣島)
- めんそーれ(沖縄本島)
あがでぐに=人参、あとふそこ=苗字など、沖縄ローカルの言葉は想像がつかないですね。