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【ひとり旅】日本の原点。神話の世界・天岩戸と高千穂峡

震災から半年経過した2016年10月、熊本市に行ってきました。

「復興ボランティア」なんて崇高なことは性に合いませんので、ただただ食事を摂っていました。爆食い。

他所からきてお金を使うことが復興支援の一つですし、自分もその方が楽しいと思っています。

怒られるのかもしれませんけどね。

 

そんな熊本県のお隣、宮崎県に行ったときのお話をリライトしたものです。

<目次>

 

日本の太陽神:天照大神を訪ねて

天照大神(アマテラスオオミカミ)といえば、聞いたことのある人も多いと思います。

日本を代表する女神ですね。

以前、「古事記」について興味を持った時期があり、伝説の残る場所に行ってみたくなりました。

 

熊本駅から天岩戸(あまのいわと)神社高千穂峡にレンタカーで向かいます。

移動時間はだいたい、2時間弱くらいかかります。

震災や噴火の影響で、所々工事中の道もあったため多少前後すると思います。

(追記:2018年現在は、少しは直ったのかもしれませんね)

 

まずは「天岩戸神社」に行きました。

amanoiwato-jinja.jp

 

このお社の裏手に、天照大神がひきこもったといわれる天岩戸(あまのいわと)があります。

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が、天岩戸は川を越えないと行けない上に、そもそも禁足地=立ち入り禁止だそうです。

ですので、遙拝所(ようはいじょ、近づいて拝める場所)でのぞき込む形になります。

 

その際には、神職の方にご案内していただきます(無料)。

手水やお参りが済んでいないと案内してもらえないので、できるだけ先に済ませておくとスムーズです。

 

そもそも天照大神とは

以下、非常に簡単な古事記のお話です。

本で読んだ&神職に聞いただけですので、細かいミスはあるかもしれません。

 

――――まず、須佐之男命(スサノオノミコト)が、

高天原(神の世界)に住む姉である天照大神に、自分の母に会いたいと相談に行きました。

しかし天照大神は、正装した弟(須佐之男命)が、自分の国に攻め込んできたと勘違いしました。

そこで須佐之男命の真意を確かめるべく勝負を挑み、結果として須佐之男命が正しかったことが証明されました。

須佐之男命は元々、相談に来たはずだったのですが、 勝者となった以降は高天原でやりたい放題で暴れていました。

(ここが何故なのか、よく分かりませんが)

 

天照大神は弟の暴れっぷりに失望したため、天岩戸に閉じこもりました。

日本最古の引きこもりです。

「太陽神」であった天照大神がいなくなると、世界は暗闇に包まれてしまいました。

そこで神々が「天安河原」で対策を話し合った結果、天岩戸の前で宴を開くことにしました。

外でワイワイガヤガヤ楽しそうにしてれば出てくるだろうという単純な考えです。

単純なるも成功し、アメノウズメノミコトという女神が半裸になるほど踊って(主に男達を)盛り上げると、岩戸の隙間から天照大神が様子を伺いました。

そこをアメノタジカラオノミコトという神がすかさず岩戸をつかみ、遥か彼方(今の長野県戸隠だから、けっこう遠い)まで投げ飛ばしました。

こうして、引きこもりが表に出て、世界に光が戻ったのです――――

 

といったお話です。

ちなみに天安河原は撮影・立ち入りが可能です。

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ここが、神様達の天照大神連れ出し会議が行われた場所。 

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やたらと石が積んであり、賽の河原に来たような感じ。

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天照大神のパワー恐るべし 

天岩戸の遙拝所では、このようなお話を神職の方からうかがえます。

天岩戸そのものは遠目で見られるだけといえばだけなのですが、

驚いたのは、同じ案内を受けに来た女性が泣き出した点。

さらに神職に聞けば、神々しさか何かにあてられて遙拝所で泣き出す人は結構いるそうで。

恐るべし天岩戸。恐るべし神の力。

 

ちなみに案内は15~20分程度かかります。

また、天安河原は少し離れていて河原を歩く必要があり、 こちらも天岩戸神社から往復20分程度かかります。

 

古代の神が降り立った場所(天孫降臨)

続いては、天岩戸神社から車で15分程度の距離にある、 高千穂峡にも行ってみました。

趣もあり、良い感じの写真が撮れました。

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当日の天気は良かったものの、 前日が大雨だったため川が増水し、 憧れのボートには乗れませんでした。

写真は撮れたから満足しましたけどね。 

広大な場所を想像していましたが、 それほど広くはなく、1時間程度で散策終了です。

 

次に10分ほど車で移動して「国見ケ丘」に行きました。

ここは古事記によると、「天孫降臨(てんそんこうりん)」の地とされています。

 

――――引きこもりから復帰した天照大神。

一方、日本は大国主命(オオクニヌシノミコト)により、統治されていました。

そこを天照大神がタケミカヅチを使わし、大国主命から日本の統治権を譲り受けました。

その後に、天照大神が高天原から地上に遣わしたのが邇邇芸命(ニニギノミコト)だった――――

 

というわけで、そのニニギノミコトが降り立った=天孫降臨が行われたとされるのが、国見ケ丘です。

神話の真偽はさておき、非常に眺めのいい場所です。

あまり人もおらず、しばらく風景を堪能していました。

見てください、これ。

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夕暮れ時になって雲も厚みを増してきたころ、

雲間から太陽の光が差し込み、より幻想的な風景になりました。

天孫降臨感がかなり堪能できました。

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その後は、高千穂の道の駅でチキン南蛮を食べて帰りました。美味い。

 

ひとり旅と歴史探訪と

若いころのひとり旅ではしていませんでしたが、

ある程度事前に歴史を勉強していると、 また感慨深いものがありました。

 

私もいい年になってきたので、歴史&観光を楽しめるようになってきたようです。

高校の時、修学旅行で京都に行ってもあまり面白くなかったですが、

少し歳をとったり、知識を増したりしてから分かる魅力もありますね。

 

古事記つながりで、次は出雲神社にも行ってみたいものです。

 

 

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