G-log 日々思うこと

GOです。旅・ゲーム・その他雑記ブログなので、散らかしています。仲良くしてね。お問い合わせはTwitterかコメントで。

【検察審査会】第2話「奏でられる悲鳴という名の交響曲」。

前回までのあらすじー

近未来の江戸の町。

その一角で、メロスは激怒していた。

かの暴君に怒りを募らせ、1.2倍ほどに膨張した青年メロスは、友人でありポケモンでもあるセリヌンティウスを王に挑ませたものの、母性に目覚めた王にセリヌンティウスを奪われてしまった。セリヌン側も満更ではない様子に、メロスは今日も漠然とした不満を抱えながらも、工場での夜勤バイトに精を出すしかないのであった。

一方、長屋では熊さんが遺体で発見される。

血塗れのドリルを片手に「ぼくがやった」を繰り返す八兵衛だったが、お菊だけはそれが嘘だと見抜いていた。犯人はあいつに違いない。

そんなお菊の背後に忍び寄る、3人のウーピーゴールドバーグ似の輩たちの正体が露わになる。

 

f:id:GK_GK21:20200415165756p:plain

 

 

 

本当の前回までのあらすじ

続きものですので、こちらもお読みください。

 

本当の前回はこちら。

www.gk-gk21.com

 

本当の前々回はこちら。 

www.gk-gk21.com

 

裁判長との出会い

裁判長…

この世界の法である。

彼に逆らう者は存在しない。

なぜなら、逆らう意思を持った時点で即有罪。

そして有無を言わさず捕縛されるからだ。

捕まった者の行方のほとんどは知れない。

中には生還した者もいるが…。

生存者は一様に裁判長の信徒に変えられているため、”無事”とは言えないかもしれない。

 

そんな男が、目の前のテーブルに全裸で座っている。

狭い会議室の張り詰めた空気は彼の存在のせいだ。

何時間にも感じられたが、時計は数十秒を刻んだのみだった。

GOは無意識に自分のツバを飲み込む、みゅい〜んという音で、我に返った。

 

「さて…」

裁判長がぽつりと語り出した。

声量はそれほどでもないのだが、それだけで大気の揺れを感じる。

「最近、どうぶつの森が流行っているそうですね…」

「・・・?」

まさかのどうでもいい世間話。

しかし、ここで抗ってはいけない。

彼は心まで見通している。

 

「あつめるどうぶつの森、コロナで外出自粛の好影響も受けたようですね…」

極めて普通の話である。

しかし「あつまれ、だろ!」とは誰も言えない。

縫いぐるみ達も、誰も声を発していない。

 

「しかし、カブは難しい…」

誰も止められないまま、あつ森の話が続く。

何のために集められたのか?

しかし、これはGOにとってチャンスであった。

(あつ森はやったことがない。知らないから気にもならない…)

裁判長の話は続いたが、もはや単なる音と化していた。

 

どれほどの時が流れたであろうか。

話を続ける裁判長と、それを無視してソシャゲに興じる参加者たち。

しかしついに、裁判長と豪華声優陣の声とが響き合う騒がしい静寂は、ついに破られる。

 

「それでは本題に入ろうか…」

ここまで長かった。

朝剃ったヒゲがもはや完全に伸びきっている。

慌てて全員がマナーモードに切り替えた。

「皆さんは、どのように集められたと思いますかな?」

裁判長がギョロリと目をむいた。

 

「ち…」

「そう、抽選ですね…」

危なかった。

質問ではなく、単なる質問風を装った掴みのトークだったのだ。

それはつまり、あつ森の話は掴みでもなかったことを意味する。

 

「果たして、それは本当に”抽選”だったのでしょうか…?」

「考えてもみてください…」

「ここにいる皆さんは、確かに初対面だ…」

「でも、皆さんに共通することがあるでしょう…? 」

 

なんだ、何を言っているんだ。

全員が周りを見渡している。

ここに着いたときはぬいぐるみが座っていたはずだったが、ソシャゲを始めた段階で既に中の人達が出てきていた。

しかし、老若男女が揃っていて、特別な共通点は見つからない。

 

裁判長を除いた、11人がきょろきょろとしている。

誰も正解が分からず、かといって質問する勇気もないようだ。

しかし、そこで一人の若者が手を挙げた。

「わかった(^w^)!」

 

次の瞬間、彼女の席は地図から消えた。

地図には元々載っていなかったが、つまり彼女の席があった場所は、今は真っ黒い空間になっている。

 

「か、彼女はどこへ?」

素直な疑問を口にした。

「一人欠けてしまっては検察審査会は運営できない。じゃあ、代わりの人を呼んできましょうかね…」

裁判長は質問を無視して、手をパンパンと二回たたいた。

 

ドアを開けて現れたのは、裁判長を一回り小さくしたような男だった。

局部を露出している点までそっくりである。

まさかこれは、裁判長の息のかかった者が補充されていくのでは…?

そうして、この検察審査会を乗っ取るつもりなのでは…?

 

(次回へ続く)

(かも)

(続かないかも)

 

今回のまとめ

検察審査会は11人で構成されていますが、補充員と呼ばれる補欠メンバーも11人おり、招集日には22人が呼び出されます。

当日何らかの理由で委員が欠席となった場合には、即座に補充員からメンバーを抽選で補充し、11人で会議を継続します。

(これは本当の話です)

 

次回予告

ウーピーゴールドバーグ風おじさん3人を、秘剣つばめ返しで打ち払ったお菊。

しかし、謎の追撃はまだまだ続く。毒矢の罠、毒チワワの襲撃、そして毒おじさんとの恋。

何度も襲い来るトラップも、スターを取ったお菊には通用しない。

しかし正体不明の敵の猛追は続く。

ついにスターが切れたお菊に、これまでで最強の敵が襲いかかる。

その名はー

 

次回  検察審査会第3話「君の名は」

ご期待ください。

 

〝こんな記事もあります〞