以前、行き方を簡単に書きましたが、今回は中身です。
ウェルカメ(おそらく正式名称)がお出迎え。
一眼レフを持って行かなかったことを、何度か後悔しました。
ただ、時間も天候もイマイチだったので、結果的に良かったのかも。
屋久島について
そもそも屋久島ですが、正直なところあまり知りませんでした。
沖縄と見せかけて鹿児島県にあること、縄文杉があること。それくらい。
1000年を超えたものを全て屋久杉としてブランド化しているそうです。
1000年前は何をしていたかを考えると、まだ平安時代くらいですかね。
前前前世くらいでは足りなそうです。
島内には、2015年で約13,000人が住んでいるそうです。
小学校~高校まであり、個人経営のコンビニもあるそうです。
標高は1,000mを超えて、最高点は1,936mもあります。
そのせいか、冬になると雪が積もることもあるそうです。
柑橘系のぽんかん&たんかん、魚ではトビウオが名産。
こうした一次産業と、観光の二次産業が中心の島です。
トビウオは初めて食べました。
アジに近いかな?
ハイキング以上登山未満
次に、私が行った白谷雲水峡の行程について。
白谷雲水峡のバス停からすぐ、入山のための窓口があります。
協力金は500円なので、払っておきましょう。
今回の目的は「太鼓岩」でした。
白谷雲水峡の奥に位置する眺望の良い丸い岩で、聞くと往復で4時間かかるそうです。
しかし、3時間後のバスに乗らないと船に乗れない=野宿確定なので、
かなり急ぐことを決意しました。
なお、屋久島の天候を調べると、
「一週間に10日は雨」「一ヶ月に35日は雨」等々の冗談
が言われるほど、雨の多い島だそうです。
私が行った時も、小雨時々雨、稀に曇りみたいな天候でした。
最初の道は階段です。
そこを軽く登るといきなり岩山になります。
帰り道に降りる際、雨で滑って滑落事故寸前になったように、
濡れた岩山がかなり危険です。
その後はいわゆる山道です。雨対策&泥対策は必須です。
たまにベンチ等もありますが、屋根はありませんし、特にトイレもありません。
泥を避けるように登っていきますが、
それほど急斜面な部分はなく、比較的楽だと思います。
苔の世界
バスの時間が迫っているため、トレイルラン並みに小走りしつつ、
苔と森の世界を堪能します。
雨は体力を奪っていきますが、苔に潤いを与え景色に彩りを加えてくれます。
30分ほど登ると、
「苔むす森」いわゆる「もののけ姫」のモデルの場所につきました。
この辺りの苔っぷり・グリーンっぷりは感動しました。
(正直、他の場所との区別があまりつかないため、写真は別の場所かもしれません)
たまたま他に人もいなかったので、雨音と葉っぱの擦れる音くらい。
幻想的な雰囲気でした。
辻峠~太鼓岩へ!
さらに少し進むと、辻峠と呼ばれる場所へ。
ここから目的地の太鼓岩までは距離はすぐなのですが、
一気に斜面が険しくなります。雨もこの時がピーク。
最後の最後、かなりの疲労で心が折れそうでした。
しかし、バスに乗り遅れるとここで死ぬとまで思い込んでいたので、
何とか気力を振り絞って息も絶え絶え登り切りました。
ようやく登りきるとそこは…!
雨と霧で何も見えない白い世界でした。
まあ予想はしてましたけどね…もはや何の写真か分かりませんが、
記念に同じく途方に暮れていた方に撮ってもらいました。
天気がいい時の本気の太鼓岩は、写真はこんな感じだそうです。
(鹿児島観光協会HPより)
バスに間に合うのか・・?
ここで2分ほど休んだあと、一気に下山にかかります。
雨足も強く、また下りの方が滑って足元が危険ですが、
何より時間も体力も尽きる前に!との思いでずんずん進みました。
そして滑落事故寸前で木に捕まって踏みとどまるアクションもこなし、
ついにバス停まで帰ってきました!
記録は往復2時間。
4時間と聞いてましたが、どういう基準なんですかね。
まあノンストップ&一部ダッシュでの記録なので
早くて当たり前ですが、ブレ幅が大き過ぎる。
というわけで、以下は写真を貼って終わりです。
苔の緑、木、空と雨の白の世界はなかなか癒されます。
何より空気も綺麗で、人がいないと雨と葉の音だけという別世界。
こればかりは行かないと分からないので、機会のある方は是非お勧めです。
後日、旅行業者の知人に話を聞いたところ、
屋久島に日帰りする人はほぼ居ないそうです。
(交通費も高いですしね)
というわけで、泊まってゆっくり満喫してください。
私のようにはならないでください。