G-log 日々思うこと

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【縄文】トーハクの縄文展に行ってきた。美術と女体と男性器と。

上野にあるトーハクこと東京国立博物館にて、特別展「縄文 1万年の美の鼓動」を観てきました。

 

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自分の中では地味なイメージの縄文時代ですが、美の鼓動というタイトル通り、改めて観てみると「美しい」ものもあります。

後でも書きますが、火焔型土器と土偶はなかなかの見ごたえ。

 

中身はほとんど撮影禁止のため、画像は少なめになってしまいますが、縄文展を観て思うこと。

 

<目次>

縄文時代について知っていること

  • 縄文時代は、1万3000年前~4千年前くらいの間。
  • 氷河期が終わり、比較的気候が落ち着いたころ。
  • 狩猟・採集生活をする一方で、竪穴式住居などに定住していた。
  • 肉やドングリなどを煮炊きするのに、土器が生まれた。
  • 土器の装飾として、縄を押し当てる=縄文時代。 
  • 初期こそ縄を押し当てるだけだったが、後期にはデザイン力がアップ。
  • 弥生時代は土器もシンプルだったうえ、青銅器などへとシフトしていった。

 

「縄文展」展示について

展示は縄文時代の全域をカバー。モノとしては、土器・土偶がメインです。

また、対比として同時期の世界の土器もいくつか展示されていました。

旧インダス文明の動物の絵がかわいらしかったです。

 

日本にも、一応動物型の土器がいくつか出土しています。

これはイノシシだそうですが、なかなかユーモラスな感じ。

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最大の見どころ:国宝6個が集結(※7月31日から)

土偶と言えば、一番有名なのが「遮光器土偶」でしょう。

この人は、国宝ではないものの、教科書でも看板を取ってくるキャラ。

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画像:特別展「縄文―1万年の美の鼓動」公式HPより。

 

公式ホームページにも、トップとして出てきます。

ちなみに遮光器は、「スノーゴーグル」に似てるからだとか。

もう少し、歴史っぽい名前の付け方は無かったんですかね…

jomon-kodo.jp

余談ですが、私が子どもの頃に観た映画「ドラえもん のび太の日本誕生」で、この遮光器土偶型の敵が出てきた怖かった覚えがあります。

(リニューアル版は観てません)

さらに余談をすると、ドラクエ4のミステリードールは、いい金稼ぎになりました。 

 

縄文時代の出土品は6品が国宝とされていますが、今回はそれが勢ぞろいしています。

が、注意したいのが、「縄文のビーナス」(下の画像で右の真ん中)と「仮面の女神」(下の画像で左の上)」は、7月31日から展示開始だそうです。

こいつはしてやられた…

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画像左下の「火焔型土器」は、土器の芸術性の高さに驚く作品でした。

うねるような装飾で、まさに火焔のような勢いを感じさせる土器。

また、右下の「縄文の女神」は顔もないですし、上半身はよく分からない形をしていますが、腰のクビレからヒップにかけてのラインに職人の女体へのこだわりを感じました。

スタイルもかなりいいですしね。

 

唯一、写真OKなスペースがこちらですので、その他の土器も載せておきます。

火焔型と比べると、ちょっとインパクトに欠けますね。
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写真撮影可能エリアついでに、外にあったフォトスポットをご紹介。

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土偶たちの立て看板に囲まれて、写真を撮る事ができます。

また、「#推し土偶」のタスキを装着して撮れるようです。

誰かやった人はいるのでしょうか…

強いて言えば私の推し土偶は、上でも書いたように「縄文の女神」ですかね。
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女体と男性器と

土偶を観て思うのですが、基本的には女性がモチーフですよね。

妊娠・出産というものが神聖視されていて、それゆえ豊穣祈念などの呪術的な意味からも、簡単に言えば「おめでたい」ものだったのでしょう。

遮光器土偶や仮面の女神が女体にはなかなか見えませんが、分からなくもない。

 

一方で男性はというと、「石棒」が遺されています。

石棒といえば、「男性器」を模した石の棒です。

手元に持っていた「図説日本史通覧(日本史の資料集)」に画像が載っていたので、ちと借ります。

 

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ちょっと細いですが、立派な大きさと言えるのではないでしょうか。

ただ、縄文展においては、長さ1m級の石棒も展示されていて、それはそれは立派なモノでした。

 

 

話を戻して土偶ですが、ある意味では↓のようなフィギュアと一緒ですよね。

  

出土されたものだけでも結構な数があるということは、それなりの数が造られていたということでしょう。

 

女性の性的な部分を強調するとクレームも多い昨今ですが、

そこの賛否はさておき、土偶はまさにその元祖ですよね。

ama-megu.com

(あれ、志摩市公認になったのか?と思いましたが、プレビューでは「公認」ですが、HPには「非公認」とあります)

 

土偶ですが、その多くは下半身をむっちりとさせ、ほぼ必ずおっぱい(乳首)をわざわざ付けています。

昨今の美少女フィギュア・キャラクターにも通ずるものがあるのではないでしょうか?

そう考えると、人類はこの1万年で文明を進歩させましたが、根本はそう変わってないのではないでしょうか(遠い目)。 

 

そんな人類の進化と歴史ロマン、芸術と女体に思いを馳せられますので、ぜひ行ってみてください。

(地味なせいか、これまでの特別展より空いている気もしましたし)

なお、会期は9月2日までですので、子どもは夏休み中に。

 

おまけ

上野恩賜公園にて、氷の彫刻の大会(?)が催されておりました。

生削りもあり。

すぐに溶けてしまうように思いますが、そこに魂込めて削り出すというのは儚くも面白いものですね。

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これでかき氷でも食べたいものです。

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