日光への日帰り旅行の続きです。今回は日光東照宮のお話。
修復状況も含めて感想をつらつらと。
なお、2017年11月現在の情報で記載しております。
日光東照宮とは
そもそも日光東照宮が何かを少し書いてみようと思います。
恐らく日本史の授業で習ったと思いますが、
江戸幕府初代将軍・徳川家康は死後(1616年死去)、神(東照大権現)となりました。
その家康を祀った神社です。
これは、
「遺体は久能山(静岡市)、葬儀は増上寺(港区)、位牌は大樹寺(愛知県岡崎市)へ、死後1年後に日光山に堂を建て勧請(かんじょう)せよ」
という家康の遺言に従ったものです。
家康の時代、側近として、また僧として名をはせた南海坊天海。
彼が日光山の貫主(かんす=住職的な人)になったことも関係あるようです。
「天海=明智光秀」説もあるようですが、それは胡散臭いので置いておきます。
その後、3代将軍徳川家光が日光東照宮を建てたと言われています。
平成の大修理
2017年11月現在、日光東照宮は「平成の大修理」中です。
年数は公式HPを見てもいまいちわかりにくいのですが、
平成9年(1997年)からスタートしており、平成36年(2024年)まで予定されているようです。
(平成が終わることは確定してますけどね)
現在は、第三期(~2019年)の工期に入っています。
1月に「三猿」が、3月に「陽明門」が終わり、「本殿」が修復作業中となっています。
話題を呼んだ「三猿」の修復
繰り返し書いていますが、三猿の修復には賛否両論があるようです。
その論点は「顔」のクオリティ。
ただ、実際に見てみると、そんなに違和感ありませんでした。
陽明門もすっかりきれいに
「陽明門」も工事完了しており、とても綺麗になっていました。
門の前後は、非常に人が集まっており、じっくり見るのは難しかったです。
豪華絢爛なり。
本殿は現在も修復中
本殿は2017年11月現在、修復中ですが、中に入ることはできます。
※ただし写真撮影は全部禁止
中では、巫女さんの説明とともに2礼2拍手1礼でお参りができます。
天井の100体(実際は100以上?)の龍の絵などが見どころ。
が、一度に数十人しか入れないため、ここでかなりの渋滞が発生します。
家康の眠る墓で感動
「眠り猫」を通過。
その後、200段くらいの階段を上った先に、家康の墓があります。
今でも立派に残されていますが、比較的オープンに見ることができます。
あくまで個人的な認識ではありますが、
織田信長、豊臣秀吉に比べると我慢の人という印象のせいか、
ややもすると地味なイメージもある徳川家康。
しかし、最終的に天下を取り、世界的にも有数な長期政権の礎を築いた人でもありました。
当たり前の知識でしたが、
日光東照宮を訪れて、その豪華さや尊重されぶりを感じ、
また、今でも残る立派な墓を見たときに、
改めて徳川家康の偉大さを理解したような気がしました。
こういうのは行かなきゃ感じ取れませんので、それがあるから旅は面白い。
余談:寺社仏閣とお金について思うこと
今や国際的観光地ですし、修復に相当な金額がかかっているでしょう。
しかし、何かにつけてお金がかかり、物価が高いように思います。
拝観料も、東照宮は1300円、輪王寺は900円(コースはいくつかありますが)。
清水寺でも400円、成田山新勝寺や太宰府天満宮は無料です。
昨日の記事でも書きましたが、神橋で300円など、いろいろなところでお金を取ろうとしてきます。
巫女さんや宮司さんが解説してくれる場面でも、最後にはお守りの販売案内が行われるなど徹底しています。
文化・施設の維持や、関わる人の生活の維持などがありますので、
お金を取ること自体はやむを得ないし当然だと考えていますが、
ちょっと高くない?もう少し何とかなりませんかね?と貧乏な私は思ったわけです。