就活のシーズンになると話題になる「学歴フィルター」。
今年もTwitterで話題になっているみたいですね。
現実的には、フィルタリングは仕方ないのですが、
そんな学歴フィルターについて、中くらい学歴のGOが思うこと。
学歴フィルターは違法?
あくまで社労士試験を数年前に挫折した私の解釈ですので要注意。
労働基準法第3条「均等待遇」を読んでみると…
使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について差別的取扱をしてはならない。
となっています。
逆に言えば、雇用するときは信条や思想で採用・不採用を決めてOKです。
(性別については、男女雇用機会均等法で禁止)
ですので、学歴で決めることは違法ではないとなるでしょう。
企業側との情報の非対称性
情報の非対称性とは、「お互いがお互いのこと知らないよね」ってこと。
新卒の学生さんがいかに素晴らしい人格者で業務能力を持っていたとしても、
それは直接会って話して、更に一度働いてもらわないと分かりません。
知らない相手であれば、分かる情報で相手を判断するしかありません。
今回話題になっているのは新卒者向けの就職サイトですから、
年齢はおおむね22歳前後で特に差はありません。
と考えていくと、判断材料が「学歴」以外には無いとも言えます。
学歴と能力の相関
厳しい言い方かもしれませんが現実問題として、
学歴と会社が求める業務遂行能力に相関関係があるから、フィルタリングを行うのです。
グラフで言うと、こんな感じ。
一つ一つの「点=新卒者」だとすると「学歴が高いほど業務遂行能力の高い人が多い」というグラフです。
もっと嫌な言い方をすると、「高学歴はハズレが少ない」ということ。
学歴は、その人が子供~大人になるまでに学業またはスポーツ等で頑張った証の一つでもあります。
もし学歴フィルターに憤っている方がいたとしても、
その点で1つ負けてしまっているという現実は受け入れねばなりません。
(もちろん家庭の事情等やむを得ない場合もありますが、それも含めて現実的に)
学歴フィルターで落とされてしまったら
「学歴フィルター」で切られたと何らかの理由で知ってしまった場合どうすべきか?
一つは、そんな会社で働きたいかを今一度考えるべきでしょう。
何らかの手段でその会社に入社できたとしても、
そんな会社はその後も最終学歴で判断する人が多いことでしょう。
それでも、何としてもその会社に行きたいと思うのならば、直接交渉しかないでしょうね。
大学ならば就職支援窓口等に連絡してもらうことができるかもしれませんが、
ネットで切られるなら直接メール・電話・訪問するまでです。
言うは易し、どうせ落とされるんだくらいの覚悟が必要ですけどね…
学歴に頼らない人になろう
先ほどのグラフで言うと、左上に属する人です。
私も仕事柄、多くの社長さんに会ってきましたが、
高卒・中卒でも人格・能力とも素晴らしく尊敬できる方は大勢いました。
そもそもこういった人は、大企業で大量生産された学歴・キャリアの中で働くには向かない気がします、何となくですけど。
ですので、「自分は学歴じゃない!」という人は、就職だけでなく起業も視野に入れるべきだと思います。
最初に入りたい会社に入るだけが全てではありませんし、会社以外にも楽しみは見つけられます。