「仕事2.0 人生100年時代の変身力」佐藤留美 著
今回は、月額1500円聴き放題化する前の、AmazonのAudibleにて聴読しました。
(聴読という言葉はないみたいですが)
概要
少子高齢化によって労働環境も変わり、65歳定年では労働力が足らなくなる…とされています。
また、VUCAの時代と言われ変化が激しくなってきた世の中、終身雇用制度は保証されていません。
そもそも、終身で勤められるほど企業が安定しているとも限りません。
一方で、企業側も副業を推奨しはじめ、神戸市は市役所職員ですら副業を(一定の制限はあるにせよ)認め始めています。
ざっくり言えば、昭和~平成からの労働・人生モデルが変動していくということです。
会社依存の働き方から、個人キャリアを考えようぜ!というような話です。
終身雇用制度がなくなるということは、会社依存ではなくなるということ。
また、高齢化社会や技術進展は、これまで人類が対応してきたことではありません。
別に会社員だけではなく、個人事業主・フリーランスにしても、社会の変化の速度は上昇してきているでしょう。
常に成長・変身をしていくことが、うまく生き残るビジネスパーソンとなるのです。
感想
私はそもそも主の業務も働きたくないから、副業もしたくないです。
「ブルシットジョブ」だろうが、やりがいがあろうが、同じです。
こうなると、もはやどうしようもない人ですけどね。
かといって、人を欺いたり恨まれたりしてまで金を稼ぎたくないですし、ほんの少しの苦労でお金が稼げるくらいがちょうどいいのです。
自分のキャリアにおけるリスクヘッジの意味では、今の自分の知識や技能集直にならない仕事よりは、もう少し知識やノウハウの身に付く仕事の方がやりたいかなと思います。
一方で、年金もほぼ期待しておりません。
仮に、今の給与水準で65歳まで働いたとすれば、そこそこ貯蓄も溜まるでしょう。
年金が一切なかったとしても、10年は軽く生活できるはずです。
給与水準が変わらない・65歳まで働けるということ自体が楽観的かもしれませんが、そもそも70歳、80歳まで生きたいと思わないので、足りなくなったら足りなくなったで、別にいいかなと思っています。
いずれにしても、生物のサバイバルでは、その時点の能力も大事ですが、最も大事なのは適応力です。
というようなことを、ダーウィンが言ったとか言わないとか。
仕事においてもそれは同様で、例えば勉強して自分を高めるのも変化のひとつで、適応力の高まりになります。
副業で知識や経験・人脈等の幅を広げるのも適応力を高める手段ですね。
人づきあいが苦手な私は、人脈づくりは非常に面倒だと思っているので、それ以外の部分では多少頑張ろうかなと思います。
さて、本の感想です。
2018年という4年前ならば、副業にしてもキャリア形成にしても、多少は先進的な本だったのかもしれませんが、2022年になると当たり前の考え方になりつつあります。
なので、今読んでも「確認」に近いようなイメージで、若干冗長に感じました(これは時代の流れなので本が悪いわけではありません)。
ただし考え方は理解できても実践できていない、実践する気のない会社は、弊社を含めていくらでも存在します。
恐らく社会全体が変わるようになるのは、少なくとも10年くらいはかかるのかな。
残念ながら高齢化は既に進んでいて、65歳以上の昭和の労働世代がまだ職場に残っていることも多いですからね。
一概に彼らが「古くて悪い」とは言いませんが…まあ総じてね。