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読書感想/ウニはすごい バッタもすごい

「ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学」 本川達雄 著

 

高校の理科では生物を選択しましたが、ほとんど覚えていません。

ハエの目玉の色で遺伝を調べたような…?

後は牛の目玉やニワトリの解剖はした気がします。

そういう印象的な事しか思い出がないですねえ。

 

 

生物進化の奇跡

この間、「人体展」にも行きましたが、

人間以外の生物も理由があってデザインされています、という本です。

 

www.gk-gk21.com

一応、タイトルのウニとバッタについて簡単に。

 

バッタのすごさ

バッタというより昆虫ですが、昆虫のすごさ=「クチクラ」です。

クチクラとは、昆虫の外層を構成するタンパク質の層です。

乾燥を防ぐので陸に進出でき、固くて軽いので昆虫の体を維持でき、軟化もできるため間接や羽を作れる。

このクチクラを獲得したことで、「動物の種類の7割は昆虫」というほどの繁栄を手にしました。

 

ウニのすごさ

ウニは棘皮動物(きょくひどうぶつ)に分類されます。

ウニの仲間のヒトデやウミシダは基本的には隠れる生き物ですが、ウニは違う方向に進化しました。

ウニの裏側は「管足」と呼ばれる呼吸と移動を兼ねる柔らかい器官になっています。

その弱点を隠す・逃げるではなく「トゲで戦う方向」に進化させたのがウニ。

意外とバトル向きということですね。

ただ、基本的には岩陰に隠れて生活するようです。

 

また、トゲの根元には「キャッチ筋」という筋肉が備わっています。

この筋肉によって、トゲの方向や固定ができるので、

狭いところに入るときはやわらかく、敵が襲ってきたら固まるといった対処が可能になっています。

 

ちなみにウニを捕食する生き物は、トゲの一本を掴んで持ち上げ、落としてひっくり返ったところを狙うそうな。

けっこう間抜けな感じでやられてしまうんですね。

 

あまり親しみの無い動物…

こんな感じのことが専門用語も交えながら、全7章で述べられています。

そこで、本書で取り上げられている動物について。

サンゴから始まり、昆虫、貝、ヒトデ、ナマコ、ホヤ…最後にようやく四つ足動物&ヒトが出てきます。

あまり親しみの無い動物が多いですね。

サンゴが動物かもよく分かりませんでしたし(動物だそうです)、ホヤもあまりピンときません。

 

細かいところを読むよりも大まかに

生物好きな方は、細かく読んでみるのもいいでしょう。

けっこう専門的な内容にも触れられています。

私はそこまでの熱意がなかったので、基本的にはざっと読んでみる程度でした。

というより、もう少し単純に「生き物スゲー!」という本かと思っていたので…

そこまでライトではありませんが、普段読むものと全く違うジャンルの本もたまにはいいですね。

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