腹が壊れていた間、孤独に「孤独のグルメ」のドラマを見ていました。
そんな影響もあって、今回は珍しく個々のお店のグルメ記事です。
とりあげるのは、千葉県勝浦市の勝浦タンタンメン。元祖「江ざわ」に行ってきました。
それだけだとまた【ショート】記事になるので、勝浦市の紹介なども。
千葉県勝浦市について
千葉県勝浦市について、まずは触れねばなるまい。
いや、触れる必要もないが念のため。読み飛ばしていいよ。
勝浦市の位置は、千葉県の南東部。チーバくんで言えば、肛門の辺り。
そのせいか、冬も温かいです。正確には、暖流である黒潮が流れるので暖かいです。
交通事情について。
高速道路は、残念ながら近くまで通っていないため、東京から車で2時間程度。
電車は「特急わかしお」で東京駅~勝浦駅が90分3300円くらい。
普通電車だと、2時間ちょいですね。
人口は減りつつあり、1万8千人程度。
そのうち、国際武道大学の学生が2000人くらいと聞いています。
なので、9人に1人は現役の体育会系学生です。
観光的に言えば、何と言っても海。サーフィンのメッカですね。
オリンピックのサーフィン会場に千葉県一宮町が選ばれましたが、
勝浦市の部原(へばら)なども劣らぬサーフポイントらしいです。
私は海が苦手なので、詳しくないですけどね。
今も続く「日本三大朝市」の勝浦朝市は、400年の歴史があるそうです。
そして、食べ物といえばカツオ。
勝浦市のキャラクター「かっぴー」もカツオをイメージしています。
そしてB級グルメ最大の栄誉(?)であるB-1グランプリでも優勝した、
「勝浦タンタンメン」というご当地ラーメンがあります。
ここまでが前フリ。
勝浦タンタンメンとは
勝浦タンタンメンとは、勝浦市の漁師や海女たちが、漁で冷えた体を温めるために開発されたラーメンと言われています。
刻んだ玉ねぎにひき肉、そして白髪ねぎが乗せられているものがほとんどです。
他のタンタンメンと違い、ゴマは使われず、醤油ベースです。
ここが漁師っぽい、千葉県っぽい感じがしますね。
2013年には、B-1グランプリにて優勝。一気に知名度も上がりました。
後に書きますが、知名度が上がった弊害も出ているようですが…
元祖・勝浦タンタンメン「江ざわ」へ行く
そんな勝浦タンタンメンの「元祖」のお店に行ってきました。
その名も「江ざわ」です。
お店は決して大きくなく、大通りから一本入ったところに位置しており、
店構えも含めてそれほど目立つわけではありません。
しかし、平日の15時に行ったにも関わらず、10台程度の駐車場は満杯でした。
休日のランチ時は、少し避けた方がいいかもしれません。
店内は、カウンターが6席くらい、テーブルが4卓くらい、座敷が3席くらい(うろ覚え)。
混んでいたので、写真を撮ったり観察したりしづらかったのです…
メニューがこちら。
「担々麺」800円が、いわゆる勝浦タンタンメンの元祖です。
普通のラーメンや、メニュー裏面には、焼肉丼などもありました。
「担々麺」を注文し、そして届いたのがこちらです。
みじん切りというか乱切りの玉ねぎに、ひき肉が少々、長ネギは輪切りと細切りのダブル。
一口目は、そんなに辛くはないか・・?と思いましたが、スープはやはり辛い。
しかし、「つらい、痛い」ような辛さではなく、あくまで「程よい」辛さ。
麺は細めで、スープと一緒にすすりやすくなっています。
辛いんだけど、その辛さにハマっていく感じ。美味しゅうございました。
味の感想って難しいですね…
【注意】ちゃんとした勝浦タンタンメンの見分け方
B-1グランプリ優勝に伴い出てきた弊害が、「ニセ勝浦タンタンメン」問題です。
勝浦タンタンメンは、「勝浦タンタンメン船団」(正式名称はONE勝浦企業組合)という団体が地域商標登録しています。
ここに認められる=公認の勝浦タンタンメンであり、それ以外は、ある意味「モグリ」の勝浦タンタンメンということになります。
きっちり合法・非合法という話ではないようですが、実際に「モグリ」の店に行った人の話を聞くと、やはり美味しくないようです。
勝浦タンタンメンは、基本的にはご当地グルメであり、地域に来て食べて欲しいということから、勝浦市の外では食べることができません。
(都内の日本橋鳥久という店では、ランチタイムのみ食べられるそうです)
きちんとマップを作ったり、ホームページにも「正規取扱店」が掲載されています。
現地で見極める方法としては、「勝浦タンタンメン」という、のぼり(旗)がかかっている店は「正規取扱店」です。
それ以外は、看板に「勝浦タンタンメン」と書かれていても、正規取扱店ではありませんので気を付けてください。
食べ比べもできるほど多い
逆に、正規取扱店が42店舗と多いので、食べ比べもできますね。
市役所の方と話したときに尋ねたとき、お勧めは「Dining Bar RAGTIME」の勝浦タンタンメンだそうです。
最初は、ラーメン屋を聞いてるのに何でダイニングバーの話を?と思いましたが、メニューにありました。
何年か前に行ったのですが、店内はオシャレなダイニングバーそのものでした。
また、海のすぐ近くでオーシャンビューの素敵な景色が見られるお店で、
全くラーメンが出てくる雰囲気ではなかったのを覚えています。
細かい部分は忘れましたが、でも、オシャレな器に盛りつけられた勝浦タンタンメンは、確かに美味しかったです。
カップ麺やベビースターラーメンなども展開
正規取扱店は勝浦市内(+都内1店)のみですが、カップ麺でなら、どこでも味わうことができます。
カップ麺は、それなりに再現されているように感じました。寒い時には良いです。
千葉県内だと、大手コンビニなどでもたまに売られているのですが、他のエリアではどうなんでしょうね?
とりあえず、Amazonには売られてましたが、1パッケージの数が多い。
と、思ったら2018年9月にオンラインショップができていました。
タンタンメンと、その関連商品が売られています。
こちらはバラ売りもあり。
せっかくですので、ぜひ一度観光がてら、勝浦市で勝浦タンタンメンをご賞味ください。