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【読書感想】「統計学が最強の学問である」。鉄球で人は死ぬ。

「統計学が最強の学問である」西内啓 

 

 

 

統計学の基本の考え方と必要性

統計学の基本的な考え方について、教科書よりは平たい説明で構成されています。

統計学の歴史や小噺、そして誤差の考え方など。

ざっくりと言えば、統計データに基づいて予測・戦略を立てることが重要であるというような話です。

 

統計学が必要と言われるのは、逆に言えば統計的処理が容易になったから。

センシング技術によって、人の表情や物流、目に見えないモノまで観測可能かつデータとして処理できるようになった現代。

ビジネスもブルーオーシャンがどこにあるのか、無いならレッドオーシャンでまだ泳ぐにはどうしたらいいのか、データに答えを求めるようになっていきました。

そこでビッグデータを処理する、また処理前の分析の視点として、統計学の基本的なことが分かっていないと、データの意味を解釈をすることができません。

 

難クセつけようと思えばいくらでも

統計学はあくまで学問の一種であるものの、明確な答えが出る内容ではありません。

たとえばアンケートだろうとビッグデータだろうと、100%の全量調査が常に可能ならば、統計学は全く発展しなかったでしょうね。

 

例えば国民アンケートで1億2000万人が答えてくれればいいですが、そんなことはあり得ないわけで、一部のサンプルから全体を推し量ることしかできません。

サンプル調査である以上、「超極端」に言えば、どんなデータにも難癖はつけられます。

例えば、国民の0.1%≒12万人を調査しようとした場合、「ランダムに選んだのにたまたま調査対象が全員男だったらどうする?(天文学的確率)」という課題には、究極的には答えることができません。

統計学の理論上、そんなことは奇跡であってまずあり得ないとなりますが、逆に言えば「まずあり得ない」だけであり得てしまうことは事実です。

 

そこが他の学問と違いますよね。化学であれば、化学反応は基本的に決められた答えが出てきます。

しかし統計学の場合には、「悪魔の証明」のような部分を何とか理屈でカバーしているのであり、それで果たして最強の学問たりえるのでしょうか?

 

「最強」本はイマイチである

これは私の中の判断基準ですが…「最強」なんてつけていると馬鹿っぽくないですかね?

馬鹿っぽいは言い過ぎかもしれませんが、安っぽいというか。

そんなタイトルだったので、私も真っ当な評価というより、少し斜に構えた評価になってしまいました。

 

この本では、著者のちょいちょいマウンティング的な態度が出てくるので、そういう所が少し気になりました。

勝手に「〇〇〇(比較的低レベルな指摘)をする人もいるだろう。しかし、そんなのは統計学を学んでいれば明らかにおかしいのである」みたいな、都合の良い例えが多いなあと。

ありますよね、「仮想敵」や「仮想馬鹿」を勝手に作り出して、反論する形で説明するパターン。

「最強」は漫画等の創作の世界だけにしてほしいですね。

「バリバリ最強No,1」は、当時結構好きでした。

 

プッチ「君が出会った「スタンド能力」の中で、1番「弱い」能力って、どんなヤツだい?」

DIO「どんな者だろうと人には人それぞれ、その個性にあった適材適所がある。王には王の、料理人には料理人の、それが生きるということだ。
スタンドも同様、「強い」「弱い」の概念はない」

プッチ「質問が悪かった。子供が遊びで話すスタローンとジャン・クロード・ヴァンダムはどっちが強い?そのレベルでいいよ」

(ジョジョ第6部より)

 

遊びで話すレベルなら、最強は物理学か生物学でしょうか?

塔のてっぺんから落とされた鉄球は死ぬでしょうし、生物兵器は怖いです。

 

統計学を学ぶには、専門書の方がいいかもしれません

統計学の触りや考え方の基礎の基礎は、この本でも学ぶことができるでしょう。

しかし、統計学に興味がある(もしくは興味が皆無だった人)が読むような内容であって、学術的に細かい説明があるというよりは、身近なものに例えていくようなイメージです。

なので、学問としてきちんと学びたい人は、別の本の方がいいでしょう。

ただ、入門書というか興味の持ち始めという意味では、この本くらいがいいかもしれません。

 

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