先日の大地の芸術祭連続シリーズの帰りに「御開帳」中の善光寺に行ってきました。
牛にひかれて善光寺。
7年という歳月を舐めてました。
※御開帳は、6月29日に終了しています。
善光寺について(過去記事)
善光寺について、少し前にこんな記事も書いていましたが、新潟まで出てきたので、ついでに行ってみることにしました。
越後湯沢から意外と遠い
越後湯沢と長野(善光寺)って結構近い印象だったんですよ。
越後湯沢はかなり長野寄りの新潟ですし、長野は県の北部ですし。
実際、距離にすれば100㎞くらい。
電車は接続がイマイチで、そもそも直線的に結ぶ路線・線路がありませんでした。
新幹線ならば、越後湯沢→高崎まで戻る→高崎から長野へというルート、
これだと1時間30分くらいで行けるものの、8000円以上かかります。
仕方ないのでローカル鉄道を乗り継ぐ旅。
越後湯沢→六日町→直江津→妙高高原→長野。
日本海側(直江津)までだいぶ寄ってから、一気に南下するルートで3時間半かかりました(時間帯によっては、もう少し早いですが始発ではこれが限界)。
路線はバラバラで、Suica等は使えないので、切符の買い方も不安でした。
思えば何年か前の青春18きっぷの時も同じようなところ(越後湯沢→金沢間)を通りましたが、一部では青春18きっぷも使えないなど、複雑なんですよね。
結果、新幹線と比べると5000円くらい浮いたので良かったとします。
長野駅から歩き
長野駅に到着。切符代を清算して降り立つと、想像よりも立派な駅でした。
御開帳の正に長野が盛り上がる時期ということで、臨時観光案内所まで出ていました。
駅前のバスロータリーも巨大ですし、ホテルなどもほどほどに立地しています。
商店街などもあって、近所に暮らしてもいいかなあと思えるくらいでした。
善光寺の最寄り駅(正確には「善光寺下」という駅もありますが)ということもあって、今年は横断幕などにも力を入れている様子です。
善光寺下駅や、バスなども出ているのですが、長野駅からせいぜい2kmくらいの距離。
参道もありますし、商店街もあるので、歩いていくことにしました。
曇りがちとはいえ、30度近くて暑かったですけどね。
普通の地方都市のような風景です。
少し進むと、けっこうフラットな道になってきました。
完全バリアフリーとまではいきませんが、歩道も広く歩きやすいです。
途中、芸術音楽祭というイベントも催されていました。
チビッ子がダンスしていましたが、保護者以外撮影禁止と出ていました。時代ですね。
そのイベント会場は、長野五輪と関係があるようでした。
スノーレッツは今でも覚えています。
さすがは参道ということで、マンションの1階部分だけ瓦葺という変な建物も。
そしていよいよ、参道らしくなってきました。
本当に人が多かったですね。
善光寺の名物は七味唐辛子ですが、八幡屋礒五郎がとにかく大人気でした。
さて、いよいよ善光寺に入ります。
善光寺内の様子
恐らく敷地に入ったのですが、かなりの人で動くのにも窮屈です。
さすがは御開帳の最終週。
正門らしき門まで、100mくらいは歩きます。
こちらが門。
ここまではまだ比較的歩きやすいです。
なお、この門の2階部分に上がることができますが、500円かかるのと行列ができていたので止めました。
混んでいてゆっくり景色も見られなそうですしね。
ここからは浅草並みのお店が立ち並びます。
長野名物と言えば「おやき」ですが、今どきのようなハイカラなスイーツなども売られていました。
私もせっかくなので、チーズおやきを購入。
柱タッチは無理でした
回向柱(えこうばしら)。
こちらが7年に一度現れる柱です。と言っても、私も何だかよく知りません。
調べてみると…
そもそも御開帳は「前立本尊」が宝庫から出てくる、7年に一度のシーズンです。
そして回向柱は、その前立本尊と繋がっていて、これに触れれば前立本尊に触れたのと同じ、ということだそうです。
【詳しくは公式WEBをみてけろ】
そんなありがたい柱ですが、7年に一度とあって、大行列です。
ディズニーランドと違って触るだけなので、ひとり10秒~程度で終わると思うのですが、恐らく1時間半は待つであろうというような行列っぷりでした。
人に揉まれて疲れたので休憩所へ。座れなかったけど牛はいました。
本堂へ
回向柱をあきらめれば、何とか歩いて進むことはできます。
それでも人混みはかなりのもので、結構苦労します。暑いですしね。
ようやく回向柱の向こうに本殿が見えます。
一応、回向柱も撮影。
さて本殿!
と、言いたいところですが、当たり前なことに本殿も相当混んでおります。
有料ですし、1時間は待ちそうな雰囲気でしたので、ここで心が折れました。
ちなみに御朱印が一番待ち時間が長く、2時間待ちくらいだったようです。
そんなわけで、だるまを1体お土産に買って帰りました。
ここは空いてたなあ。
最後に、ここで記念撮影してね!と書かれていた場所で撮影しました。
なお一光三尊とは…
光背の形式の一種。釈迦三尊,薬師三尊,阿弥陀三尊像などの光背が三尊をおおうように造られたもの。中国の六朝時代にもみられ,日本では飛鳥時代など初期の作品に多い。法隆寺金堂の『釈迦三尊像』,長野,善光寺の『阿弥陀三尊像』の光背は代表的な作例。(コトバンク)
だそうです。よくわからぬ。
感想まとめ
タイトル通り、善光寺参りと言いながらも参ってないんですよね。
もったいない気持ちもしたんですが、ここまでの行列を並ぶほどの体力・時間・信仰心は私にはありませんでした。
ただ、7年に1度ってそうそうチャンスがないですよね。
80年生きたとしても、10回ちょっとしかチャンスがないわけで、物心の有無や健康状態も含めれば10回もないかも。
失礼な言い方をすれば、7年後の次の御開帳時にはもう来られないだろうなというような人も見受けられました。
そう考えると、この場に行ったことと、特に何もせず「混んでるわ~」で帰ってきたことが、よりもったいなく感じますが、それもまた旅なり。
おまけ。
善光寺は結構商魂たくましいですね。
キャンプブームにあやかってか、善光寺シェラカップが売られていました。
また、ペヤングとのコラボも。
その他、グッズのWEB販売なども手掛けており、なかなかに商売っ気がありそうです。
まあ税金払っているならいいんですけどね。