プライドはいいけどメンツは邪魔。
部長に対して「さすがにそれはちょっと違うんじゃないですか(正論)」をかざしに行こうとしたところ。
別の上司からストップが入りました。
「部長に注意をするというのは、彼のメンツを潰してしまうからやめておけ」とのこと。
別に私だって、大衆(他の社員)の面前で「おいおい部長さんYo、そんなミスをしてるなんてYo、給料泥棒だぜ Everybody say?」みたいな煽りをしたかったわけではありません。
もちろん別の上司の制止は無視しましたが、そういうことだから風通しが悪い会社になるんでしょうね。
別の話。
人づてに、ある農村であったと聞いた話です。
その地域は、高額果物を作っていたのでかなり儲かっていましたが、高齢化・担い手不足などはやはり問題になっていました。
そこである若手(40代)農家が、「落下してしまった果物を集めて、ジュースなどを作ろう」ということを思い立ったようです。
実際、高級果物の生産では、落下によりかなり廃棄があるみたいですね。
これ自体は比較的どこにでもある六次産業化という話です。
ただ、周辺の農家にもその話を持って行ったところ「お前のところは、俺がクズとして捨てるもので金儲けしようとしているのか!」と門前払いだったそうです。
結果的に、その若手農家は自分の分の落下分だけで加工品を作り、細々と販売しているようです。
その後、別のコンサル会社のような人が「売れなくなった果物を集めて商売をすれば…」と持って行ったところ、周辺農家もやる気になって、新たな産業が生まれたそうです。
聞くと、同じ農家同士では駄目でも、第三者目線で「落下しても素晴らしい果物なので…」みたいな話の持っていき方をするとうまくいったらしいです。
前者は完全に無駄なプライドですし、後者はやや難しい話です。
周辺農家も、捨てていたものが売れるなら儲けにはつながるんですよね。
失敗しそうだといった明確な理由があるならいいのですが、こちらもプライドやメンツ、感情の問題のようです。
ただ、どこまでいってもビジネスは人と人の付き合いですから、感情を皆無にすることは難しいですよね。
なるべくプライドを持たない、あるいはいつでも捨てられるようにしたいと思ってはいますが、私も至らぬ点があり日々反省です。