「世界一よくわかる幕末維新」 山村竜也
ペリーさんが黒船に乗ってきたのは1853年。
そのあと「明治」が始まったのは1868年。
つまり2018年は、明治維新から150年。
そんな記念イヤーということもあるので、幕末~明治について勉強しました。
表紙&帯をみると…
「世界一よくわかる」
「一気にスッキリ」
「この本だけで大丈夫」
「徹底的に読みやすい」
ちょっと過剰な気もします。
本書の概要と構成
時代としては、ペリー来航〜西南戦争終結までが書かれています。
いずれも単に出来事だけでなく、それに関する人物にもフォーカスし、
1単元が2〜4ページ程度にまとめられています。
なので、小分けにできる点は非常に読みやすかったです。
あまり「幕末維新」って言い回しを聞いたことがないのですが、一般的なんですかね?
明治維新、または単に幕末って表現が多い気もします。
本書(というより明治維新)の感想
明治維新知識があまりなかったので、改めて俯瞰してみると熱いですね。
例えば大政奉還=無血開城でめでたしめでたし、というイメージでしたが、実際はそう綺麗な話ではなく、戊辰戦争へと波及していたことすら知りませんでした。
しかし、尊王攘夷や倒幕運動、そして武士の誇りなど、いずれも強い信念があって、譲れないもののために立ち上がり、戦った人たちが大勢いました。
反面、そのような決起した集団でも、軍勢が数百名程度のものが多かったです。
新選組の隊士はMAX200名程度ですが、戦国時代の合戦だと〇万人単位が多いですよね。
やはり近代化しているのと、合戦から近代兵器を使った戦いに変わり、頭数ではなくなったということでしょうか。
いずれにせよ、数に依存しないというのも、自分の義を通すという強い思いがうかがえます。
あくまで入門書なのかな
分かりやすい反面、内容がどの程度網羅されているのか?
書かれてることは表現も含めて分かりやすいです。
が、「激動の幕末」を考えると、もっといろいろなことがあったんじゃないかなとも。
とはいえ、入門書としてはボリュームもちょうど良かったです。
人気のある人物は、それぞれ深掘りするために他の本もありますし、
戊辰戦争やら尊王攘夷などはそれぞれが本になってますしね。
明治維新150周年記念キャンペーン
維新の主役といえば、薩長土肥。(肥=佐賀はいまいち印象が薄かったですが)
その鹿児島、山口、高知、佐賀は観光キャンペーンなどをやってますね。
特に鹿児島県は、NHK大河ドラマ「西郷どん」効果もあるので、かなりキャンペーンに力を入れているみたいですね。
【鹿児島県:維新150周年サイト】
人物:西郷隆盛、島津久光、大久保利通など
【山口県:維新150周年サイト】
人物:木戸孝允、山県有朋など
【高知県:維新150周年サイト】
人物:坂本龍馬、後藤象二郎、中岡慎太郎など
【佐賀県:維新150周年サイト】
人物:江藤新平など
山口県に行くのだ
全国47都道府県旅行についても、残すところは島根県と山口県のみ。
明治維新の推進役となった薩長土肥のうち、長州藩は山口県。
それもあって、今年は山口に行くのだ。と言い続けています。
行ければ9月の3連休に行きたいなあ。
山口県のおススメ情報をお待ちしております。