今回は、直島でのメインイベント「地中美術館」です。
全館的に写真撮影禁止のなか、一部何とか補っておりますがご了承ください。
- 地中美術館のチケットは事前購入&時間指定制のため注意!
- チケットを買っても、直接行ってはならない
- チケットセンターから地中美術館へ歩く
- 地中美術館とは?
- 4人のアーティストの作品と感想
- 地中美術館全体の感想
地中美術館のチケットは事前購入&時間指定制のため注意!
地中美術館のチケットですが、事前購入&時間指定が必須のため、注意しましょう!
私も直島についてからその事実を知ったので、慌ててスマホ&クレジットカードで決済しました。
たまたま近い時間が空いていて良かったですが、平日でも外国人が多いせいで埋まっている時間帯もありました。
こちらがスマホで表示したQRコードのチケット。お値段は2,060円です。
もちろんプリントアウトした紙でもOKですが、こちらが楽ですね。
この記事では、これが一番伝えたいと言っても過言ではないです。それで地中美術館の紹介記事と言えるのか分かりませんが。
チケットを買っても、直接行ってはならない
そしてチケットを買ったからといって、直接地中美術館に行ってはいけません。
先にこちらの「地中美術館チケットセンター」に行かないと入れません。
予約したチケットの時間の10分前から、ここで受付が始まります。
ここにバス停や駐車場、駐輪場が用意されています。
一方で、地中美術館そのものは徒歩以外無いので、公共交通機関を使う人も、レンタル移動の人も結局はここに寄らないといけないんですけどね。
チケットセンターから地中美術館へ歩く
チケットセンターから地中美術館は徒歩3分くらい。
チケットセンターから道路に出たら、右に進んでいきます。
途中、モネの庭っぽい池の脇を通り抜けます。ここもしっかり管理しているんでしょうね。
地中美術館:全て撮影禁止
ここが地中美術館の入り口です。結構地味ですね。
地中美術館は、敷地に入ると撮影禁止ということなので、原則写真はありません。
なので、文章とパンフレット画像等で中身を伝えていきたいと思います。
地中美術館とは?
当たり前のように「地中美術館」と言っていますが、ざっとおさらい。
地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながらつくり上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。
(公式ホームページより)
簡単に言えばこの2つが特徴です。
- 自然が大事だからほとんど埋まってます
- 建物含め、4人の作品のみ
こちらは、撮影のためだけに買ってきたポストカードです。
山の上に四角や三角の穴が開いていますが、これが地中美術館の採光用の穴です。
つまり、この下に地中美術館があるということです。
4人のアーティストの作品と感想
ここからは、4人のアーティストの作品と、その感想を述べたいと思います。
多少、ネタバレ要素があるのでご注意ください。
安藤忠雄
この地中美術館の設計は、安藤忠雄氏が行ったもの。
地中に美術館を造るというのは、なかなか難しいのではないでしょうか?
構造も単純な複層ではなく、かなり入り組んだ造りになっており、全体像の把握は難しいです。
コンクリート打ちっぱなしでできていて、先ほどの四角・三角の吹き抜けだけではなく、至る所に日光が上手く取り込まれています。
雨降ったらどうなってたんだろ?
ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノータイム」
こちらも撮影不可のため、ポストカードを買ってきました。
ただ、これだと立体感がないので全く伝わらないですね。
出来る限り文章で表現すると…
作品は広い空間です。バスケットコートより少し広いくらいかな?
天井は10mくらいはあるでしょうか、非常に高くて天窓から外の光が差し込んでいます。
まず部屋に入ると、階段があり、その上に黒い球体が置かれているのが目に入ります。
真球のようにまんまるで、大きさは2.2m。
前後左右には、三角柱や四角柱、六角柱などの柱×3本セットが、空間内に27体=81本配置されています。
感想としては…
ここは何だろう?という気分にはさせてくれますが、良くも悪くもそれ以上でもそれ以下でもありませんでした。
丸いものは好きですから、大きな丸いものは良かったですけどね。
ちょうど曇っていたので太陽の光が綺麗には差し込んでおらず、晴れていれば違った感想だったかもしれません。
なお、パンフレットの方が立体感が伝わる写真でしたので、解説と合わせて載せておきます。
ウォルター・デ・マリアは厳密な寸法とともに空間を提示し、その空間に直径2.2mの球体と27体の緊迫をほどこした木製の彫刻を配置し、構成しました。
作品スペースの入り口は東側にあり、日の出から日没の間、作品の表情が刻々と変化していきます。
(パンフレットの解説より)
クロード・モネ「睡蓮」×5
モネの名前と「睡蓮」くらいは私でも知っています。
しかし、睡蓮がシリーズ化されていることはあまり知りませんでした。
こちらも一応ポストカードを買ってきましたが、↑のパンフレットの写真でもいいかもしれません。
さて、この絵。この画像だけを見て、「睡蓮の池」と分かるでしょうか?
私にはよく分かりません。
モネは「印象派」の先駆者として有名ですが、印象派がそもそもよく分からない…
油絵具の複層的な塗り方などはなるほどなあと眺めていました。
ただ、ここの展示の最大の欠点が、作品の前にガラスの保護がされていること。
そのおかげで、絵を観ようとすると、光がそのガラスに反射して邪魔をします。
分からないなりにしっかり観ようとしたのですが、そこで少し興ざめ。
ジェームズ・タレル「アフラム、ペール・ブルー」ほか
光と空間使いって感じのアーティストです。
ほぼ真っ暗闇の中、階段の先の額縁の中にだけ、白い光が見えます。
ここからはネタバレですが、「白い絵」だと思っていたものが実は空間であり、
額縁の中にさらに部屋が広がっていました。
体験型のアートと言えるのでしょうかね。
「家プロジェクト」のひとつ、「南寺」では同じような体験ができます。
時系列としては、私はこちらに先に来ていたので、南寺に行ったときに「ああこのパターンね」という感じでした(少し内容違うんですけどね)。
地中美術館全体の感想
トータルで考えれば、面白い体験ができたなあと思います。
単に絵を観るだけではなく、体感できるものもありますし、地中美術館全体として不思議な雰囲気を醸し出しています。
そう考えると、撮影禁止や時間管理による入場規制なども、その全体としての芸術性や神秘性を高めていると言えるでしょう。
「百聞は一見に如かず」というのにぴったりの場所ですね。