アジア最大級の電器・ITの祭典「CEATEC」。
2019年は10月15日~18日まで開催しています。
今回で20回目だそうな。
視察と言い張って行って遊ぶつもりが、あまり時間が取れなかったので、サクッと感想など。
空飛ぶクルマ
一番画期的というか、未来的と感じたのは、NECブースの空飛ぶクルマですね。
実機(?)も置いてありました。
既に飛行実験にも成功しており、実際に飛んでいました。
これが道路というか空間を走り出すのは、法律の壁などで10年は軽くかかると思いますが、一度くらいは乗ってみたいですね。
中国とかこういうのはさっさと導入しちゃいそうな気もしますが。
xRが流行りのようです
xRは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)の総称ですが、それらの技術が流行っていました。
例えばMicrosoftのブースでは、Hololens2という、ゴーグル型デバイスの説明が行われていました。
(人が多過ぎて上手く撮影できていませんが)
「現実世界に映像やデータを立体的に表示し、直感的な操作を可能にする」 だそうです。
ゴーグル越しに映し出されたものは、両手や指で回転・拡大などができるそうな。
これはテスターの人の観ている映像で、ゴーグル越しにボタンやブロックなどが表示されている様子。
まあこういうのって自分で装着・体験しないとインパクトは分かりづらいですよね。
smart storeなる展示がすぐ隣にあったので寄ってみました。
Amazon Goのようなレジフリーかと思いきや、カゴにスキャナーが搭載されており、そこに自分でスキャンして会計し、支払はプリペイドカードで行うとのこと。
人の削減にはなりそうですが、思ったよりはスマートではない気もしました。
センシング技術は使われているんですかね?あまりちゃんと見なかったので分かりませんが。
「MR」は今回初めて知ったのですが、ARとVRの中間的な位置づけだそうです。
NEXCOのブースでは、ゴーグル型デバイスを装着し、あらかじめ作ってある鉄柱を除くと、その内部構造がCGで見られるというもの。
現場作業員の研修などで使われるそうです。
私のような素人が見ても何にもなりませんが、実際の作業員の方々は、現実に重なって構造が見える方が理解が早いのでしょう。
ANAブースに行く
会場内を、身体のないペッパーのようなものが動いておりました。
何かなと思うと、ANAのブースの展示品。
「newme」という製品で、アバターサービスだそうです。
カメラを通じてお互いの様子を確認でき、かつnewmeを遠隔操作することで移動も可能とのこと。
こうして画面を通じてコミュニケーションが取れるというもの。
画面上半分にはモニターからの視点、下半分は足元の視点です。
画面右の上下左右ボタンで動かします。
移動方法はバイオハザード初期と同じで、左右で回転し、上で前進、下で後退です。
美術館や水族館に本体を置き、遠隔で画面を通じて閲覧したり、遠い家族とのコミュニケーションに利用。
一般販売は50~100万円に収めたいとのことでした(あくまで商用化前ですが)。
ただ、どうなんでしょうね?
テレビ会話は昔からありますし(ほぼ使ったことないけど)、これが移動できるにはルンバが掃除できるくらいの環境が必要。
家庭に置くにはでかいですし、美術館にこいつが動き回ると普通の人には邪魔そうだし…
たまに、柵に囲まれたペッパーを見ることがありますが、 そうなりそうな気がしなくもない。
その他、ANAブースはいろいろ展示されていました。
旅行に飛行機を使わなくても、データと機械を通じて五感で体感できれば瞬間移動と同じ、的なことを言っている記事をみましたが、そういうことなんでしょうね。
釣りも、現地の釣り竿と連動して部屋に居ながらできるそうです。
釣れちゃったらどうするんでしょうね?
その他ふらふら
その他、Society5.0に関する展示。
遠隔でロボットアームを操作して、遠くの両親に料理を作ろう!的なロボット。
まだまだ精度は実用に耐えるレベルではないのか、調整がミスったのか、リンゴをつかむのにも苦労している様子でした。
面白いとは思いますけどね。
タクシーはアプリで配車…というような話が中心だったので、それほど目を見張る感じでもなかったかなあ。
5Gエリアもあったのですが、周りに人が多く、体験できませんでした。
体験できるデバイスを持っていませんしね。
普通のWi-Fiのようにつなげるのかも知れませんが。
これも同じように、動きに連動してロボットアームが動くもの。
どうしてもエンタメ方向しか思いつかないのですが、こういうのを全身フルボディ化してロボットで格闘技ができるといいなあと思います。あ、ガンダムファイトか。
これは抱くと聞こえるスピーカー。
持っただけではほとんど分からないのですが、抱え込むとちゃんと音が聞こえました。
バスケットボールより少し大きいくらいですが、軽さは相当軽かったです。
使い道は…音が出せないところで音が聞けるとかでしょうか?
CEATECで体験しよう
賞味1時間もおらず、そして閉会時間の17時間際だったため、多くの体験コーナーが「本日は終了です」になっていたのが残念でしたが、それでも新しい技術を体験するのは面白いです。
今回、が、タイトルにも書いたようにxR技術、センシング、5G辺りがトレンドのように見えました。
AI技術についてそれを前面に押し出している展示はあまり見かけませんでした。
ただ、あまりつながり過ぎると怖いというか、そこまで技術を信頼できないところもあるというか。
これが私の先進性を妨げる思考なのかもしれませんが、アナログとデジタルの境目は、時々使い分けられる余地は残してほしいですね。