夜市で苦い思い(臭い思い)をしたせいで、屋台やその辺の店で買って食べるということにちょっとした拒否感が芽生えてしまいました。
肉まんなどは齧っていたのですが、圧倒的に食事量はいつもより少ないです。
そこで、少しお金を出してもいいのでしっかりしたものを食べようと思い、駅ビルで鍋を食べることにしました。
松山駅にたまたま居たの。
別記事で書きますが「九份老街」のバスが、松山駅発着でした。
松山駅はソンシャンと読むらしい。松山はまつやまだろ。
こちらが松山駅のビル。
JINSやTSUTAYAが入っており、「代官山駅」だとか「多くの本を読む」だの広告にも日本語・日本の地名が描かれています。
このセンスがいいとは到底思えないのですが、きっと良いのでしょう。
駅ビルは非常にきれいです。
見慣れたところでいえば、TSUTAYA以外にもバーガーキング、らあめん花月等がありました。
「這一小鍋」に行ってみる
朝に肉まんを齧って以来、固形物を食べずに12時間が経過していたため、かなりの空腹でした。
そこで松山駅周辺で(胃腸的に安全そうな)食べ物を求め、駅ビルに入ったわけです。
「食堂」と書かれたところも少し気になったんですが、ネット等でも調べた結果、「這一小鍋」という鍋料理屋に決めました。
鍋なら栄養も摂れそうですし。
今回行った「這一小鍋」という店はいくつか店舗があるようですが、今回行ったのは「松山駅」の駅ビルです。
這一小鍋は何て読むのか分かりません。Google翻訳でつなぎ合わせると、チョーイーシャオグー?
「這一」で「これ(this)」のような意味があるみたいですが、なぜ「這いつくばる」の這なんでしょうね。
さて、店外にも何組か並んでいましたが、その並び方がよく分かりません。
何となくカウンターに行ってみたら、中国語で店員さんに話しかけられました。
とりあえず指を一本立てて「ONE」と言ったら「One people、Wait Please」と言われました。
(イーくらいは言えたか、と後から思いましたが「ひとり」の中国語は分からず)
この店員さんのおかげで救われました、良い人でした。
這一小鍋の注文の仕方
たぶん「待っている客」として認識されたので10分ほど待っていると、先ほどの店員さんが「Here」と案内してくれました。
店外に置いてあった英語のメニューで、何となく想像はついていたのですが…
件の店員さんに「Japanese Menu?」と聞かれたので「Yes,謝謝」と言って持ってきてもらいました。
さて、注文の仕方ですが記入式です。
1.だしを選ぶ(〇にチェックを入れる)
2.メインメニューを選ぶ(肉や海鮮、複数選択可)
3.サイドメニューを選ぶ(ライス、うどん、春雨など)
4.必要なら単品を選ぶ(追加の野菜など)
5.記入したらレジに行って、先にお金を払う
という、初見には非常に高度な注文方法ですが、会話の必要がないのでありがたかったです。
私は先に席に通されたのですが、待ち時間に書いている人もいたので、その辺は案内する人の裁量なのか、ジャパニーズ対応なのか。
英語メニューでも何とかなったとは思いますが、やはり日本語はいいですね。
適当に頼んでみた。きゅうり?
スープは「定番石鍋」と書かれた基本っぽいごま油のもの。
そして肉は豚肉の「上選梅花猪肉=豚ロース」、ライスを頼んでみました。
これで300NT$=約1,200円です。
そして来たのがこちらの一式。それなりにボリューミーです。
豚肉も、日本で見るのとあまり変わらず美味しそうです。
こちらが野菜。ハクサイやエノキダケは定番ですが…
鍋としては珍しい、キュウリ、サツマイモ、トウモロコシがありました。
その他、謎の水餃子っぽい何かや、油揚げっぽい何かなど。
もうひとつ、タレというかツユは自分で調合します。
黒酢や醤油、ニンニクだれなど、10種類の壺が置いてあるので、そこに取りに行くシステムです。
チリソースが最強の調味料である。
さて、今回のタイトルにも書いた「チリソースが最強の調味料である」です。
調味料については、数多くのモノが置いてありました。
ネギ、とうがらし、ニンニクだれ、黒酢、白酢、醤油など(あといくつか)。
これの調合が難しい。
肉なんてそのままでも美味しかったのですが、野菜はちょっと。
ポン酢があれば一番悩まないのですが…
もう何が美味しいのか分からないので、全てぶち込んでみました。
すると…
全ての調味料を差し置いて、一番味が強かったのが「チリソース」でした。
口に入れると、チリソース独特の辛さがガツンと来ます。そして、次点でニンニク。その次に酢の酸味が伝わってきます。
そして、鍋の味を全て台無しにするパワーを持っています。良い子はマネしないこと。
そして茹で時間がきちんと書かれていました。完全無視していましたよ。
「時間は人によって違う。ただし美味しいのはこちら」的なことですかね。
おまけにドリンクバーもついています。
紅茶、オレンジジュース、謎の炭酸、ペプシ、炭酸水。
這一小鍋の感想まとめ
総じて美味しかったですし、値段もそこそこお安かったです(チリソースは失敗ですが)。
日本語メニューもあって、注文も慣れれば簡単そうですし、先払いだからスッと帰って問題なし。
そしてカウンター席もあるので、ひとりでも入りやすい。
なかなか満足度の高い食事でした。日本にも欲しいですね、ひとり鍋専門店(または鍋専門だけどひとり可)。
先日、奈良県でたまたまやりましたけど、あれは専門店ではないですし。
そして一つ良い事がありました。
IHコンロの接触が悪くて、火が弱められずに困っていると、隣のレディが店員さんを呼んでくれ、「さっきからこの坊やが苦労してるんだ、助けてやんな」的なことを言ってくれました。
ここでも、私が3つだけ知っている中国語の「謝謝」が活躍しました。
それでは、再見(2つ目)。