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【読書感想】「カラフル」。即オチは分かるけど、中高生には良さそうです。

「カラフル」森絵都 著

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高校生が選んだ読みたい文庫No.1であり、大人も泣ける青春小説であり、累計100万部売れているそうです(本の帯より)。

ネタバレしますが、読んで10ページでオチは分かるので遠慮なくネタバレを書いていきます。

 

 

今回はどっちかというと批判的ですので、ファンの方は見ないでください。

 

あらすじと登場人物紹介 

死んだら転生することになったよ。

 

主人公 

死んだ魂。前世で何らかの悪行を犯したものの、天界で抽選に当たったため、やり直す機会を与えられた。

中学生の小林真という少年の身体に魂として入り、「修行」を成功させれば再び彼の魂は輪廻転生することができると説明される。

慣れない小林真としての生活をスタートする。

 

小林真

主人公が転生して、身体を借りている中学生。

自殺を試みて昏睡状態だったが、主人公が宿ったことで復活する。

彼自身の過去の人格は分からないが、無口で美術が好きな、自分の世界に閉じこもりがちな少年だったらしい。

 

真の父親

サラリーマン。

勤めていた会社が詐欺を働いて経営陣が一掃され、急きょ出世した。

そのことを大変喜んでいたことが、真を失望させた。

 

真の母親

主婦。

いろいろな習い事をしていたが、今はフラメンコ教室に通っていた。

フラメンコの講師と不倫をしており、ラブホテルから出てくるところを真が目撃してしまい、自殺未遂の一因となった。

 

真の兄。医学部受験を目指している。

勉強のストレスもあってか、真には強く当たっていて、特にコンプレックスである低身長も弄ってくる。

 

プラプラ

ガイドという役割を持った天使。

主人公に対して記憶や修行に関するアドバイスをするほか、遊び相手にもなっている。

 

佐野唱子

小林真(主人公)が学校に来てすぐ、「あなたは小林真ではない?」と見抜いた人物。

小林真の絵や世界観が好きな同級生。

 

桑原ひろか

小林真の一つ下の後輩で、初恋の相手。

援助交際をしていてラブホテルに入るところを真が目撃してしまい、自殺未遂の一因となる。

このキャラクターは何だったんでしょうね。

喋り方と相まって、(良い例えとは思いませんが)軽く知的に遅れてるのかなと思ってしまう感じのキャラです。

 

人には色んな顔がある

プラプラから聞いていた情報では、父は利己的、母はふしだら、兄は意地悪ないじめッ子。

しかし、彼らをホストファミリーとして客観的に見てみると、それぞれ違った面がみえてくる。

 

父は家族思いでもあるし、母も苦労しながら悩み続けていた。満もまた、弟のことを心配している。

また、周りの人の小林真の評価と、自分が感じた小林真の違い。

周りの目を気にして、「あいつはこういう人間」という評価に縛られてがんじがらめになってしまうと、身動き取れなくなってしまいます。

ひとりの人間はひとつの色では表せず、様々な色(顔)を持つというような内容です。

 

中高生向けであって大人向けではないかな

設定からして、(ちゃんと読んだことないけど)今で言うなろう小説みたいな始まりです。

死んで転生しました、違う世界で頑張ります(ただし実世界)みたいな。

その軽いノリが続いていくのと、オチがすぐに「どうせ主人公=小林真で、本人の身体に戻っているんでしょ」ということが容易に推測できてしまうので、あまり感情移入も何もありませんでした。

敢えて言うならば、人を一面で判断していませんか?という問いかけにはなるかと思いますが、小説から学ぶ話でも、私ももうそんな年齢でもありませんからね。

 

逆に言えば、大きな捻りのない話で、スッと入ってきます。

人物紹介にも書きましたが、桑原ひろかというキャラがちょっとアレな子である以外は、比較的普通の人ばかりです。

良い事ではありませんが、不倫も珍しいとは思いませんしね。

www.gk-gk21.com

 

高校1年生くらいが読むには、軽い感じで読めていいんじゃないでしょうか。

難しい表現もなく、良くも悪くもライトなので取っつきやすいと思います。

中学生や小学校高学年…は売春の話があるからどうかなとも思いますが。

そこさえなければまだ良かったんですけどね。

変に、援交大好き中2少女を入れたおかげで、少し対象年齢が上がったようにも思います。

この人だけは本当に犯罪者ですし、裁かれてもいないですからね。

大人が読む(少なくとも30代中盤のおっさんが読む)ものではないかなあ。

 

余談

超どうでもいい話ですが「真(まこと)」って名前はあまり小説向きじゃないですね。

例えば「真の父」と書かれると「しんのちち(本当の父)」なのかと思ってしまいます。

以降も「真の〇〇」が「しんの」なのか「まことの」なのか(文脈ですぐ分かるとはいえ)紛らわしいなあと感じました。

 

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