年度末〜年度始めは、人事面談のシーズンですね。
それにしても、私も年齢的に中堅になってくると、人事面接に何の興味も湧きません。
もう少し若い頃はきちんと対応を考えて取り組んでいたように思いますが、別に偉くなる気も愛社精神もない私からすれば、単なる消化試合です。
というと、いい歳して突っ張っているように取られがちですが、人事側も対外的に一度くらいは面談しとかないとまずいというアリバイ作りのためのものであり、更にこちらの面接に臨む気持ちの軽さもわかっているので、お互いにとって消化試合です。
さておき、今回は少し人事側の対応が変わったように感じました。
昨年までは「へー!」「なるほどですね!」「分かりました」「時間ですね」の4個くらいしか喋れなかった担当者ですが、今年の担当は何かやたらと丁寧です。
「面接というのは、傾聴の場だと思うんです。だから何でも話してくださいね」みたいな話から始まり、ちょっと言いづらいことを言う時には、最初に少し褒めてから少し落とす、みたいな感じ。
絵に描いたような、教科書通りの面接という感じでした。
他の同僚に聞いたところ、多くの人にも同じような対応をしていたようです。
あまりに面接する態度が不評だったからか、マニュアル本でも読んだのでしょう。
どこかで聞いたようなパターンで、台本があるのかという雰囲気の面接でした。
少し前だったら、「これだけ多様性が経営の重点項目として〜〜とか言ってるのに、面接をマニュアル通りに進めるのか。相手に合わせて聞くか話すか、肯定するか否定するかもう少し考えろ」とこき下ろしていたことでしょう。
しかし私も歳をとったせいか「まあ最低限マニュアル本を読んで学び、それを実践した。それを彼の成長と捉えようじゃないか」と思うようになりました。
中間管理職的には、これを人事面接の時に本人に言ってやれば良かったかもしれませんね。
まあ相手はだいぶ役職的には上なんですけどね。