最近のニュースを切るコーナー。
今回は、ファスト映画です。
書いてみたら、当たり前のことしか書いてませんでした。
ファスト映画ですが、まずは事件のあらまし。
ファスト映画(一番話題になったもの)は、映画コンテンツを無断で画像・動画を再使用し、ナレーション等も追加して10分程度にまとめ、Youtube等に上げたものだそうです。それで広告収入等も得ていたとか。
当然違法行為であり、既にアップロード者は逮捕されていますが、先日改めて損害賠償として5億円(被害総額の見積は20億円)を請求した裁判を起こし、改めて話題になりました。
54作品を挙げて被害額20億円。
シン・ウルトラマンが大ヒットで、2週20億円の興行収入だそうです。
その54作品が大ヒット映画なのかまで調べてませんが、20億円だと比較的低めに見積もっているようにも思いました。
それでファスト映画ですけど、大前提として違法アップロードであることが問題です。
というより犯罪です。
「漫画村」の時も思ったのですが、やはり「無料で見られる」に人は流されやすいのでしょう。
そういうタダ乗りがコンテンツを滅ぼすということまで考える頭がないのは仕方ないでしょう。
それで、次に倍速やスキップしながらの視聴について。
無料か違法かはさておき、コンテンツが飽和状態で時間も限られる昨今、話題についていきたいとか、知っておきたいという理由で安易なまとめコンテンツに流れているのかなと思います。
もっと言えば、SNS等が発達した悪影響で、自分でストーリーなどを解釈できず、誰かの正解を聞きたいのかなとも思いました。
私はここ1週間くらい、アマプラでドラゴンボールのアニメを第一話から見返しています。
前回までのあらすじとタイトルだけ観ていけば、ストーリーはほぼ分かるんじゃないか?と思っていますが…
かといって、全部すっ飛ばすと面白みに欠け、そうなると何のために見ているのか?という話に行き着きます。
娯楽として見る場合は、やはり倍速・スキップは本末転倒ですね。
一方で、情報収集の場合は(スキップはさておき)倍速は仕方ないかと思います。
私もAmazonのAudible(音声)でビジネス系の本の朗読を聞きますが、等速で聞くと遅すぎて耐えられません。
1冊分聞くのに10時間超になる場合もありますし‥‥
たいていは2倍でも十分理解できるので、これは時短すべきかなと思います。
なので逆に言えば、バラエティ番組などを倍速で見るというのはちょっと分かりません。
ついでに言えば、長文を読めない人が多いように感じます。
昔は手紙・はがきだったものが、メールになりSNSやTwitterになり、最近ではTiktokやInstagramなど、画像・動画へシフトしています。
ひとつは、テレビのテロップが害悪だったようにも思います。
私がテレビを見なくなったのはおよそ20年くらい前からですが、その時点でテロップとワイプだらけのテレビに嫌気がさしたからです。
そして今やアマチュアでも作り込まれたコンテンツが作れるようになり、かつ無数のコンテンツがあるため、結局は分かりやすく短いコンテンツが好まれ、時間をかけて楽しむということがなくなってきているのかなあと。
昔からそういうものかもしれませんが、逆に昔は「時短でコンテンツを楽しむ」という手段があまりないですしね。
せいぜいラジオをカセットにとって倍速、ビデオを早回しで見るくらい。
他に娯楽もないので、倍速で見るという概念自体がなかったのかも。
物質的な大量消費時代は、SDGsブームで何とかしようとしているようですが、コンテンツの大量消費時代はまだ幕開け段階なのかもしれませんね。
社会がどうなるか以上に、私自身もコンテンツをいたずらに消費するのではなく、丁寧な消費を考えたいと思う次第です。
このブログでも、本を読んだ感想や場合によってはネタバレも書いています。
その点は少し反省しなければいけないのかなとも思い直しました。
ただ何度も書いていますが、このブログのコンセプトは「無益な文章を読むことで、『あぁこの時間は何だったんだろう?』と時間の大切さを自覚する」ことにありますので、引き続き余裕のある方はお付き合いいただければ幸いです。
あまり文章がまとまってませんが、それも含めてブログのコンセプト通りです(言い訳)。