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【アート】松濤美術館「装いの力 -異性装の日本史」を見に行く。しょうとうと読む。

ずっと「松濤美術館」の読みがわからなかったのですが、「しょうとう」と読むんですね。

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今回訪れたのは、「装いの力 異性層の日本史」です。

展示は撮影禁止なので、基本的には文章のみで感想など。

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チケットくらいは撮影できるんですけどね。

ちなみに右のマリリンモンローは、男性です。

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なお、唯一撮影可能なのがこちら。撮影スポットで、一緒に写ることも可能です。

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フラッシュ撮影をすると、顔が変わるという謎の仕掛けが施されていました。

スマホのフラッシュ程度でも反応するので、なかなか好感度のようです。

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さて、展示について。

「日本史」なので大半が日本のことです。

古くは古事記において、スサノオが女装して油断させてヤマタノオロチと戦う、のような描写があったようです。

その後は、しれっと「(時代は忘れましたが)まだ中性的な稚児は、僧たちの性の相手となり」みたいな記述もあります。

僧ってもうちょっと禁欲的なイメージですが、女人禁制などもあったんですかね。

 

続いて歌舞伎の話。

そういえば、女性の「出雲の阿国」が始祖とされています。

なので最初は女性も歌舞伎をやっていたのに、風紀を乱すので禁止だったそうです。

どうやら、売買春などの温床になっていたそうで、以降は男性のみの歌舞伎が残って現代にいたるそうな。

 

また、明治時代頃から異性装自体が法的に禁止され、普通にいわゆる女装をしていた男性が逮捕された、なんて記事もあったそうです。

 

そして最後の方は、ドラァグクイーンなどの展示があります。

ドラァグクイーンは、ネットフリックスなどでドキュメンタリーを見て、見た目は何となく知っていましたが、何だかはよく理解していませんでした。

Wikipediaを見てざっくり言えば、「女性」を過剰なまでに表現することのようです。

ドラァグクイーンの起源は、男性の同性愛者が性的指向の違いを超えるための手段として、ドレスやハイヒールなどの派手な衣裳を身にまとい、厚化粧に大仰な態度をすることで、男性が理想像として求める「女性の性」を過剰に演出したことにあるといわれる。

本来はサブカルチャーとしてのゲイ文化の一環として生まれた異性装の一つであるため、ドラァグクイーンには男性の同性愛者や両性愛者が圧倒的に多い。しかし近年では男性の異性愛者や女性がこれを行うこともある。また趣味としてこれを行う者からプロのパフォーマーとして活躍する者まで、ドラァグクイーンの層も厚くなっている。

トランスジェンダー女性(性同一性は女性だが、出生時に身体的特徴から男性と割り当てられた人)が女物の服を着るのは「女性になる」または「女性として見られる」ことが目的であるのに対し、ドラァグクイーンのそれは「女性のパロディ」あるいは「女性の性表現を遊ぶ」ことを目的としている点が大きく異なる。

(ドラァグクイーンのWikipediaより)

 

さて、感想まとめです。

古来、そして現代はさておき、将来は更にジェンダーフリーやジェンダーレスに向かい、性別に関することは大変デリケートになってきています。

個人的に思うのは、それを目指す世の中では「異性装」という言葉自体が、なくなるべき言葉となるでしょう(なくなるのが望ましいかは別として)。

男性の衣装、女性の衣装というもの自体がそもそも決めつけ、先入観につながります。

それで学生の制服も、男女ともスカートでもスラックスでも良い、としている学校も増えているみたいですしね。

 

そのような風潮からすると、私が女子高生の制服でもバニースーツでも、生足魅惑のマーメイド姿でも何も問題ないはずです。

それがNGであれば、女性であってもNGになるはず。

(最近はユニセックスのデザインを着ることが多い私でも、そこまで着込むのは無理ですが)

あまり書くと、そういう時代にはついていけない私の差別意識を露呈するのでこの辺にしておきます。

www.gk-gk21.com

 

 

10月30日までと会期は短めですが、平日の真昼間でもけっこう人が来ていましたね。

単なる美術・歴史展示というだけでなく、昨今の社会問題意識があるということなんでしょうか。

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余談ですが、松濤美術館は意外とこじんまりしていて、住宅街にありました。

渋谷駅からは徒歩10分強あって、そこそこ遠いですね。

 

 

 

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