2022年12月末、愛媛県に行ってきました。
時系列順ではありませんが、まずは愛媛県愛南町の外泊(そとどまり)に行った記事から書こうと思います。
イタチ?がいたのも印象的でした。
場所・駐車場の話など
今回訪れたのは、愛媛県の最南端にある愛南町。その突端の方にある「外泊」というエリアです。
道後温泉や松山から一般道で行くと3時間弱くらいかかります。
高速道路を使っても2時間くらいはかかるでしょう。
道中、だいぶ近づくと養殖業らしき産業の様子が見られます。
マダイや真珠などが産業としてあるようですが、どっちなのかは分かりません。
駐車場は、こちらの休憩所「しおかぜ」に停められるようです。
外泊のWikipediaによると…
「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」、「美しい日本の歴史的風土100選」、「日本の美しいむら農林水産大臣賞」、四国八十八景44番に選定されている
だそうです。
石垣の里
何がそんなに特徴があるかというと、「石垣の里」と呼ばれるその街並みです。
全景のような素敵な写真が撮れてないのですが、こんな感じの街並みです。
その1。
その2。
ガイドマップではこんな感じ。
街としては小さいですが、斜面に対して石垣が大量に設置され、そこで段々のように家が建っている状態です。
この外泊は、幕末~明治の頃、近隣の「中泊(なかどまり)」がいわし漁で栄えていたころ、そこで溢れた人々が作った街のようです。
正確には長男は中泊に残り、次男以下の人々が移り住んだとのこと。
山を開拓し、その時に採取された石で「石垣」ができています。
それらは、住宅の基礎、壁、防風などの役割があるそうです。
中泊は、大正時代になって建て替えの際、石垣が不要になって多くの家で取り壊されましたが、外泊地域では季節風がかなり強いためにそれができず、今なお残っているようです。
(以下のサイトなどを参考にしました)
ぐるっと歩いてみる
さて、駐車場から歩いてみます。
狭いので20分もあればぐるりと回れますが、傾斜を石段で登っていくのと、石畳のような道も多いので、そこそこ疲労します。
舗装されている部分もあるんですけどね。
よくあるお城の石垣とは違って、小さめな石でできています。
大規模な重機も入れず、さらに次男以下向けだったので、人力で積み上げられるくらいのものなんでしょう。
上に登るにつれて、養殖の様子なども見られます。
街の中腹には、石垣の里だんだん館という施設もあります。
食事(鯛めし)などもあるようですが、私が行ったときは中でばたばた物音はしたものの、営業時間前だったようです。
あと何枚か画像を貼っておきます。
石垣を守れるのか
休憩所しおかぜに旅のノートがあったので、一言書いておきました。
募金箱がありましたので、100円突っ込んでおきました。
代わりに絵ハガキももらってきましたよ。
しおかぜ内に貼ってある記事などによると、2018年時点で80人程度しか住んでいなかったそうです。
「外泊いしがき守ろう会」という会も発足され、保全に努めているようですが…
それでも過疎化もありますし、率直に言えばまず場所が圧倒的に不利ですよね。
外泊に用が無ければ行かないでしょうし、松山からも遠いですし…
もう少し、お金を落とすところがあれば消費したんですけどね。
残念ながら、鯛めしもやっていなかったので、何も買うものがなく…
それで寄付(絵ハガキ代)だけでもしてきたわけですが、何かあればなあ。
民宿などはやっていたのだろうか?
今回はたまたま愛媛県を調べているときに見つけて訪れましたが、皆さんはご存じだったでしょうか?
面白い街ではあると思いますし、残して欲しいとは思いますが…
なかなか難しい地域だなあと思いました。
なお、住民向けには移動スーパー「とくし丸」が来ていましたので、生活は何とかなっているようです。
そんなわけで、石垣の里・外泊の紹介でした。
行かなければ伝わらない部分もあると思いますので、ぜひ興味のある方は行ってみてください。