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【死】サウナで死を予感した話(ショート)

危なかったですね。

 

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あらすじ

夏の暑い日、サウナに入りにスーパー銭湯に行きました。

軽く体をシャワーで洗って、サウナルームに向かいます。

 

最初はだいたい7~8分。

サウナから出た後、足から順に水を何杯か掛け、水風呂(18度くらい)にゆっくりと浸かりました。

その時点では、良くも悪くも特に何とも感じませんでした。

その後、数分ほど普通の風呂(40度くらい)に入りました。

 

そして再びサウナへ。

先ほどよりも、汗をかいていたようにも感じました。

今回は10分…と思いましたが、飽きてきたので1回目と同様に8分ほどで退室。

これまた先ほどと同様に、水風呂に入ります。

 

おや?

すると、視界が少しブレてきました。

目の前に貼ってあった「節水」という文字がかろうじて読める程度に、視界がカタカタと揺れています。

まあこれくらいは過去にサウナに入った後、何度も経験しているので、まだ余裕でした。

 

しかしその後、その視界のブレが尋常じゃないくらいになりました。

1点を見つめているはずなのに、視界がガタガタと大きく縦に揺れ、もはや何が目に映っているのか判別できなくなりました。

少し大げさですが、このまま死ぬか?と思ったくらいに目がおかしくなりました。

 

大きな地震と同じで、最初は「おや、地震かな」程度だと思ったら、一気にガタガタきて「これはでかいぞ!」となった感じ。

最初のカタカタが震度2くらいだとすると、今度は震度6弱くらいの視界のすさまじい揺れ。

 

周りの人からどう見えていたのかは分かりませんが、私の脳内では正常な動きではありませんでした。

あまりに視界がおかしいので目をつぶってみたのですが、すると今度は自分の身体がどこにあるのか分からないような浮遊感に襲われ、しかも上下に高速移動しているような感覚でした。

 

受け入れよう

しかし、それなりに頭は冷静でした。

理由のひとつは「まあ今ここで死んでも困らないか」という思考。

(お店には迷惑ですが)

もうひとつ、「もはや目はまともに見えないし、頭の中は高速移動しているかのようにグルグルしている。しかし、指先は何とか意思の通りに動かせる」というのが、唯一の救いでした。

 

いずれにしても、これがサウナの影響なのは明らか。

つまり、冷やしていればいいのでは?という仮説のもとで、無理に動かずに水風呂に浸かったまま回復を待ちました。

その間、意識が飛ぶと溺死の可能性もあるので、指先をくるくる回して過ごしていました。

脚も何とか動いたのですが、平衡感覚が全て失われたため、到底立つことなんてできそうにありませんでした。

 

そのまま10分くらい経ったでしょうか。

ようやく回復の兆しが見えてきて、視界が安定してきました。

「節水」のポスターも何とか文字として認識できるように。

 

何とか立ち上がることに成功し、壁伝いでしたが歩けるようになっていました。

水風呂に20分近く入っていたため、(少し不安でしたが)普通のお湯に入り直し、その後少し風に当たって身体を冷ましてからは、何ともない状態まで戻りました。

 

謎の症状?

ただ回復後(水風呂から出る直前辺り)、ノドが異常に冷たく感じたんですよね。

範囲としては、魚の骨が刺さっているくらいのピンポイントですが、ノドの奥に確かに冷たさを感じました。

小さな氷を直接、喉の奥に貼り付けられてるような。

貼り付けられたことないから分からないけど。

その後、20分くらいは喉の冷たさが残り続けました。

これ、何だったんでしょう?

 

そういう年頃

お風呂上がりに立ちくらみする時点で少し危ないそうですが、ここまでグラグラしたのは初めてで、意外と人間って脆い(逆に言えばこんなになっても30分休めば完治)と感じました。

 

サウナの高温や脱水症状等の水分不足のせいかなとも思いますが、一気に水風呂で冷やし過ぎたせいという仮説もあります。

サウナ直後ではなく、水風呂に浸かっていた状態でなりましたからね。

ネットで情報あさっても、いまいちピンとくる症状がありませんでした。

 

とりあえず今後、サウナに入るときの注意事項としては…

・1回あたり5分程度を目安

・水風呂で冷やしたあと、常温にしっかり戻す

くらいは守ろうと思います。

 

私もヒートショックとかそういうのに気を使わないといけない年頃かあ。

 

 

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