「クジラアタマの王様」 伊坂幸太郎 著
伊坂幸太郎さんは筆が早いのか、たくさんの著書が販売されていますね。
と言っても、今回初めて読んだかもしれません。
そして私には合いませんでしたので、以降はお好きな方は見ないでね。
あらすじ・概要
主人公の岸が務める菓子メーカーは、「商品に画びょうが入っていた」というクレームで大炎上する。
その対応に追われる社員たち、見栄っ張りの上司の不用意な会見により評判が地に落ちたかと思いきや、狂言であることが判明し、大逆転で終わる。
その問題を起こした女の夫である男性議員から、急に岸宛てに会いたいとの連絡があった。
そこで議員・池ノ内から「あなたの写真を夢の中で選び、一緒に冒険をした」と言われる。
話を聞いてみると、彼と岸は過去に旅行先のホテルで火災に遭った際、同じ現場にいたという。
もう一人、岸の会社の菓子を絶賛する人気タレントの小沢。
池ノ内は、彼とも夢の中で一緒に戦った仲だという。
感想
最初の菓子メーカーの炎上の描写の辺りは面白かったんですけどね。
設定自体はよくある夢と現実のリンクのような話にしつつも、それが中途半端。
夢の世界の設定が決まりきらないような、あやふやな状態で話が続いていくので、結局何だったのか?という感じです。
漫画チックな絵が時々数ページにわたり挿入されていますが、その絵も分かりづらいですし…
文章自体は平易だったんですが、夢の描写辺りから少しわかりづらかったです。
少し内容に触れると、ハシビロコウがキーになっていますが、動物園などでは有名な鳥なので、「この鳥に見覚えがないですか?」と写真を見せられても「そりゃありますけど」という印象。
他の作品は面白いのでしょうか?
もう1~2冊は読んでみようかと思いますが、それで合わなければ読まなくなりそうですね。
ハシビロコウは珍しいなとは思いますが、動物園で見ていてもそれほど面白くはないかな。
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