ホテル、スーパー、日用品、交通、どこも仕事できなかったり多過ぎたり大変でしょうが、飲食店もかなり大変な業種となっています。
食べて応援しよう。
爆食い期間
私も4月初旬、夜21時頃に行ったレストランで「今日、最初の(そしてたぶん最後の)お客さんです…」と言われたときには衝撃を受けました。
以来、そのお店にはできる限り通うようにしていますし、他の店も含めていつも以上に外食の回数&量を意識的に増加させています。
個人的には「爆食い」期間と銘打って、普段プラスアルファの外食によって、少しでもお金を落とそうとしています。
けっこうこういう人も多いんじゃないですかね。
飲食店支援の動き
飲食店支援の動きは、けっこう早かったように思います。
SNSでは「#食べよう〇〇市」みたいなハッシュタグができていたり、市町村のHPでも「持ち帰り&出前対応お店一覧」などが紹介されていたり。
その支援策の一つで、クラウドファンディングや回数券など、いわゆる前払いによる飲食店支援も見かけるようになりました。
飲食店は日銭商売ですから、特に小規模、個人店などは手元のお金が増えることで当面の資金繰りの安定が得られます。
売上の先食い?
ただこれって、単なる売上の先食いにならないかと不安です。
クラファンの返礼も、大抵は食事券です。
100万円分の支援が集まったところで、何か月後かには、お金を貰わずに100万円分を食われてしまうわけです。
言い換えれば、単に借金になるわけですよね。
金融機関からの借金なら、約定弁済という形で月々の支払が決まっていますし、売上には影響しませんが、回数券や食事券の場合、売上の先食いになっているという側面があります。
もちろんメリットもあります。
- 飲食店が今直面している資金難が助かる
- クラファンのポイントである「共感」が得やすい
- クラファン(ネット)なら、実際にお店に行けなくても支援が広く集められる
- (終息後)回数券・食事券以上に食事をしてもらえる可能性がある
- (終息後)回数券・食事券等を使わない人がいる
- 潰れたら、お店側は返す義務が必ずしもあるわけではない(注)
最後のはちょっと書き方が雑ですが、いくつかのクラウドファンディングにおいては「何らかの理由で使えなくなる場合あり」などと書かれていることがほとんどでした。
実際、どの程度資金が集まるか分かりませんし、集まったところで、ただでさえ飲食店の経営は難しいのに、潰れるとも限らないので書いてあるのでしょう。
なので、超・悪意のある店があれば、集めてドロンの可能性もゼロではないのかもしれません(それは詐欺罪になると思いますが)。
応援する心があればOK
出資者側は、逆にそれほど注意しなくてもいいのかもしれません。
たぶん、純粋に飲食店を応援したいだけで、その回数券やクラファンによって「利益」を得ようとは考えていないでしょう。
そしてこの状況ですから、十分そのお店が潰れる可能性を認識しているでしょう。
だからこそ、回数券やクラファンで応援するわけで。
なので、落としどころとしては、「寄付・応援」や「1口3000円でクラファン⇒実質は2000円相当くらいの料理」という、消費者・投資者にとっての「逆プレミアム」が付いているやり方なら、応援したい⇔助けて欲しいの関係がうまくWin-Winになるのかもしれません。
せっかくの飲食店支援の動きに水を差すようですが、営業しているお店については、直接お店で食べて(持ち帰り含む)、その場でお金を払うに越したことはないのかなと思います。
お店にだけ回数券やクラファンで飲食を伴わないお金が回っても、今度はその飲食店に食材・備品などを卸している会社が何も得られなくなりますからね。
私が寄付嫌いなだけかも
私は何度か書いているように、寄付をすることはまずありません。
例えば災害の被災地などには、直接行っていつも以上にお金を余分に使う、ということはしますが、単なる寄付行為をしようというところまでは至りません。
本質的にはケチなので。
最近の極々小さな応援活動としては、カード決済では飲食店の資金繰りが悪くなるので、極力現金払いするようにしているくらいですかね。
キャッシュレス5%還元等のキャンペーンが飲食店側にもあるとはいえ、手元の現金にするまでに時間がかかってしまうでしょうから。
ちなみに「爆食い」によって、4月の食費がいつもの約2倍(6万円強)になりました。
ごく単純に考えると、これって摂取カロリーも2倍近いってことになるのかな。
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