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【検察審査会】第3話「全ては穴の中へ」。※今回は真面目な話です

※正確なことを書くと怒られる危険があるため、前後に創作をまぶしています。

 

<前回までのあらすじ>

「ちくわにはなぜ、どうして穴が開いているの?」

アントワネットは、今日も夜空のお星様に聞いてみる。

星々はきらめくばかりで何も答えないが、それでも彼女は毎晩問い続けた。

ある日、見かねた森のフクロウが彼女に語りかけた。

「おまえの常識を疑うんだな、おっさん」

 

そのときアントワネットの脳に雷が走る。

「ちくわに穴が開いているのではない。いや、我々がちくわの外側だと思っている空間こそが、超巨大なちくわの穴だったのだ。つまり我々は、こうして今衝動を抑えきれない瞬間ですら、ちくわの中にしか存在していないのだ!」

それに気づいたアントワネットは、マルハニチロ㈱の就活サイトからエントリーするも、水着審査で失格となってしまう。

 

傷心のアントワネットだったが、ならば自らがちくわになればいいのでは?と考え始めるのだった。

 

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過去記事(気になる方は先にどうぞ)

 

www.gk-gk21.com

 

 

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今回の話

検察審査会について、これまで何度か参加してきましたし、何度か書いてきました。

真実は書けないのですが、実態を書ける範囲で書いていくと…

 

結局は、よくあるお役所仕事で、「一般市民の声を聴いた」というアリバイ作りのための制度としか思えませんでした。

たぶん皆さんの地域でも「市民座談会」とか「市民ワークショップ」といった名前のもので意見を聞かれることがありますが、その多くは結論ありきのもの。

あくまで「市民に意見を聞いた」ことが重要なのです。

そうすることで公平性が担保され、ある種の正義のお墨付きとなります。

 

 

さて検察審査会制度に話を戻しますが、そもそもは検察が不起訴処分にした事件を、申立人が「不起訴はおかしい、もう一度調べろ」と言った意義を申し立て、それについて再調査が必要かどうかを、選定された審査員が話しあって決めるものです。

 

制度自体は悪くはないと思いますが、運営には非常に問題ばかり感じました。

まずは行政らしい、形式ばった進め方。

毎回同じ人が参加しているのに同じ説明を繰り返し繰り返しで、言い回しのくどさも相まって、同じ説明するなら半分以下の時間でできるだろうというような感じ。

 

ある程度形式が必要なのは一定の理解をしているつもりなんですが、一方で事件内容の説明に入ると「…というわけで検察は不起訴と判断していて、これが仮に起訴されても恐らく実刑にはいかないでしょう」みたいな説明になります。

そんな感じで、要するに「不起訴のままにしとけよ、無駄な作業が増えるから」感がにじみ出ています。

一応フォローしておくと、検察が一度不起訴としているものであるため、仕方ないかもしれませんけどね。

 

審査会には会長がいますが、誰でもなれますし(それ自体はいいのですが)、大したことない人が会長になると、事務局が作った台本を棒読みするだけ。

それに上から目線で恐縮ですが、議論の素人ばかりが集まっているため、人の話を聞こうともしません。

あるおばちゃんはまあ人が喋ってるのに噛みついてきてばかりで、私が会長だったら注意すると思うのですが、会長は台本と世間話以外できないので、何もしません。

 

もっと細かいことを言うと、ある事件で「証拠不十分で不起訴となったものを、状況証拠はあるんだから起訴まで持っていけないのか?」というような概要のものがありました。

それなら普通は、少なくとも審査委員会というものの存在意義を考えれば、「こういう証拠も考えられるんじゃないか」とか「これは証拠になるんじゃないか」といった議論をすべきですが…

「証拠不十分なので不起訴。事件が起きたときに警察がちゃんと調べてるんでしょ」という人ばかりでした。

特に先ほど挙げたおばちゃんは、誰かがしゃべると「ちゃんと調べたんだからさあ」を連呼しだすので、こいつは検察の回し者なのか?と思ったほどでした。

 

一事が万事、こんな感じで進むため、全然面白くはありませんし、何より意義のある制度とは到底思えません。

日当という名のお金が時給相当で1000円分くらいはもらえますが、ずっと座ってなきゃならないですし、無駄な会議にずっと付き合わされている感じです。

 

戦後間もないころから続いている制度であり、民意を活かそうという試み自体は否定しませんが、もう少し実効性をもたせたものと議論のレベルアップ、そして職員にやる気を持たせたものにしないと、ただただアリバイ作りに付き合わされているだけだなあという感じしかしません。

 

<次回予告>

自らのDNAの配列をいじり、ちくわと化したアントワネット。

しかし制御を失った彼の姿は、もはや街のすべてを塵と化す破壊神だった。

そこに立ちはだかったのは、幼馴染のよしお(37)。

彼だけは、全てを破壊するちくわが、元親友のアントワネット(38)だと気が付いたのだ。

逃げ惑う人々、崩れ行く建物、裂ける大地、うねる雲。

滅びゆく世界とちくわを前に、よしお(37)が放った言葉とは。

ご期待ください。

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