タイトルに「安売り」とつけて【スーパー】と書くとスーパーマーケットの話っぽくなってしまいましたが、そうではありません。
言葉の安売りについて思うことです。
言葉の安売りについて
(ちょい追記)
言葉を選ぶ、特に形容詞を選ぶときに気をつけていることですが、あまり大げさにならないような表現を選ぶようにしています。
一方で、大したことないのに大げさな言い回しが世の中多いと感じています。
目を引くための商品CM・キャッチコピーであったり、検索してもらうためのブログタイトルであったり、マーケティング上必要な部分もありますが、大それた表現に内容が伴っていないと、失望につながります。
そういった大それた表現を「言葉の安売り」と私は読んでいます。
言いたいこととしては、以下の過去記事に近いかもしれません。
私だったら、こんなタイトルのブログ記事なんて読みませんけどね。
いくつか具体例を。
超
まずは「超」について。
この言葉をやたら目にしたのは少し前ですが、何にでも「超」を付いていたなあと感じた頃がありました。
本のタイトルでも「超集中力」だとか「超習慣力」だとか「超実践!〇〇」とか。
今、適当にAmazonで「超」で調べただけでもゴロゴロ出てきました。
「超」というのは文字通り「超える」という意味ですね。
超常現象は、普段の考えや法則を超えた現象という意味です。
そう考えると、「超集中力」はかろうじて分からなくもないですが、「超習慣力」って何でしょうね?
習慣を超えるというと、もはやマインドコントロールの領域なんでしょうか?
「超実践」ってもはや何なんでしょう?
いや、超という字が「超える」だけでなく「すごい」という形容詞的に使われていて、元々そういう意味があることも知っているんですけどね。
ただ普通との差で言えば「すごい」よりも「超」の方が優れているようなイメージ。
そう考えると、「超集中力」も「すごい集中力」なのかもしれませんが、集中力は集中力だしなあと、しょせんキャッチフレーズに過ぎない言葉ではありますが、違和感を覚えます。
そしてどっちみち「超実践」はよく分かりません。すごい実践?
神
文字通り受け取れば、「神」ですからいろんなものがありますが、尊敬の対象、それも最上位に近いことは分かります。
これもだいたい同じような意味ですかね。
神対応なんて言葉も時々出てきましたが、そんなすごいか?という感じがしてました。
神にも安い神・身近な神様もいらっしゃるので、それでもいいのでしょうか。
ただ、日常的に何かにつけ「神だわ」なんて言っている人がいたら、たぶん距離は置くでしょうね。
「超」と合わせると…漫画・アニメですがドラゴンボールがけっこう酷いですね。
そもそも最新アニメは「ドラゴンボール超(スーパー)」ですし。
ベジータの「スーパーサイヤ人のバーゲンセールだな」(うろ覚え)というセリフがありましたが、「スーパーサイヤ人を超えたスーパーサイヤ人」が出てきたり、「スーパーサイヤ人を超えて神の領域になったスーパーサイヤ人」が出てきたりと、やりたい放題です。
まさにバーゲンセール、安売りですね。
神様もつらいよね。
秒で
これはどっちかというと若者が使うんでしょうか?
まあこれは元々私の文化圏にはない言葉なので、そんなに使われ方を気にすることでもありません。
ただ、Twitterを眺めていたら「遠出したけど秒で帰ってきた」という意味がよく分からない言い回しになっていたので何なんだろ?と思った次第です。(たぶん大して頭使ってないんでしょうけど)
実際の「秒で」というとどれくらいなんでしょう?
5秒以内くらい?
私も「秒単位で終わりますね」とかは言ってしまうかなあ。
気づいたこと
このまま書いていくと、恐らく何回か記事にもしている「私の嫌いな言い回し10選」になりかねません。
適当に書いているこのブログで言うのもなんですが、表現が大げさにならないよう、またネットスラングというか使い古された(または流行りの)言い回しにならないようにしていきたいものです。
ちなみに最近一番嫌いな言い回しは・・・書かないでおきましょうかね。