『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』
アンディ・プディコム著 満園真紀訳
あの億万長者というか兆を超えているビル・ゲイツも参考にしたという、マインドフルネスの入門本です。
本の帯でだいたい分かる
本書の内容を要約すると、帯に書かれていることそのままです。
10分間瞑想のための7ステップ
- 背筋を伸ばして楽に座れる場所を見つける
- タイマーを10分間にセットする
- 5回深呼吸して、軽く目を閉じる
- 身体がイスや床に触れている感覚に集中する
- 体のリラックスしている部分、こわばっている部分を感じる
- 呼吸を数える。吸ったときに1、吐いたときに2,という具合に10まで数える。このサイクルを10分間繰り返す
- 一切の集中をやめ、20秒ほど心を自由にする
呼吸云々は、システマの話にも通じますね。
その他の内容
流石に帯だけで全てを網羅できるわけではありませんが、かといって一言一句を全部読む必要がある本でもありません。
後の内容は、
マインドフルネスとは心を落ち着けて、一切のこだわりも予断も捨てて自然な状態にすること
とか、
からっぽとは、感情に(特に負の感情に)流されないことだ、
とか、そういったもうちょっと詳しいノウハウなどが書いてあります。
なので、必要に感じたら読めばいいですし、読み飛ばすくらいのスピードで読んでも、内容理解にはそんなに影響しませんでした。
感想まとめ:脳を休ませるのも必要かな
感情に振り回されないことは重要だと思います。
喜怒哀楽が激しいと、それだけで疲れてしまいますからね。
日常生活を送りながら、喜怒哀楽やその他の感情はなかなか抑えることは難しいでしょう。
会社に行けばストレスもたまるでしょうし、人と話せば妬んだりいらついたりすることもあるでしょう。
感情もそうですが、世の中の「情報」も目まぐるしく動いて、それを毎日ぶつけられます。
もう少し科学的な話で言えば、モニターやスマホを見ることが増えて、人工的な光を常時浴びているような状態が続いています。
そういった「感情の動き」や「情報」「光」の洪水を、たとえ10分間でも意識的に断つことは、脳の休養にもつながるのではないか?
この理屈はそれなりに説得力があるように感じました(本の中ではそんな書き方はされていませんでしたが)。
パソコンだって、時々再起動しないと調子悪くなりますしね。
さて、ジョジョの奇妙な冒険第4部の殺人鬼・吉良吉影は、心の平穏、喜びもない代わりに絶望も無い植物のような心の在り方を目指していました。
何度かこのブログにも書いていますが、私もそのようにありたいと思います。
殺人はしませんけどね、たぶん。
まあこれは読んで理解するだけではなく、実践してみないと意味がない本ですね。