「シャーロック・ホームズの凱旋」 森見登美彦 著
シャーロックホームズ関連の作品って世の中にどれくらいあるんでしょうね。
概要など
京都のシャーロック・ホームズとワトソンの活躍を、ワトソン目線で描いた作品。
京都のシャーロック・ホームズというのが意味不明ですが、読んで字のごとく。
鴨川は流れてるけどビッグベンもあり、京都府警と書いてスコットランド・ヤードと読む。
そんな京都で名探偵で名を馳せたシャーロック・ホームズだったが、1年ほど前から極度のスランプに陥り、能力も仕事もなくなりつつあった。
仕事もせずアパートに引き篭もるなど鬱々とした生活をしているホームズを心配するワトソンだったが、自分の妻・メアリからはホームズと関わるなと何度も頼まれている。
ある不審な男を尾行する仕事をしてみたものの、それは同じくスランプにはまっていたモリアーティ教授で、ホームズはスランプ仲間で意気投合する。
しかし、単にスランプ同士で慰めあうだけであった。
そんな時、ワトソン達はホームズのかつての友人の館に「東の東の間」という特別な部屋の存在を知る。
そこでは12年前、ある少女が失踪した場所であった。
ホームズに代わる名探偵・アイリーン・アドラーも混じり、ホームズ達は再び東の東の間に挑む。
(細かいあらすじがうろ覚えです)
感想
最初は、へっぽこになったホームズだけど、徐々に勘を取り戻して事件解決していくコメディ・サスペンス…みたいなものかと思いました。
が、そういう期待は裏切られました。
面白かったか?と聞かれると何とも不思議です。
その辺が魅力であると同時に、万人受けしない部分かなと思いました。
ただ決してつまらなくはなかったのですが、何か遠いところに話が進んでいったなあという印象でした。
描写がファンタジーであまり伝わってこなかったせいかもしれません。
登場人物たちの人々の心理はわかるんですけどね。
という、感想が薄っぺらいですが、気になる方は読んでみてね。
ホームズについて
ホームズ好きって世の中に多いので、あまり変なことは書けないですが…
いくつか海外ドラマ等でもみた、ホームズに共通するキャラクターは
- 皮肉屋
- 変な実験をしている
- ヤク中
- 格闘も強い
こんな感じでしょうか。
ワトソンは、医者(元軍医)・足が悪い・既婚者などがありますね。
アイリーン・アドラーとかモリアーティとか、原作だとどういう役だったのかあまり知らないのです。
モリアーティ=ライバル(犯罪者)、アイリーン=ライバル(探偵)でいいんだっけ。
本作にはレストラードも登場しますが、彼も原作と変わらず警部です。
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